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はるか昭和の時代から人々を温め続けてきた、日本の古き良きサウナ【ノスタルジックサウナ】を写真集に!「のちほど」チーム×「SAUNA BROS.」合同プロジェクト!!

現在の総額

4,265,147

パートナー数160

残り完了

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【写真集完成のご報告、および発送日のご案内】

2022-08-29 18:00:00

サポーターの皆様

このたびは「ノスタルジックサウナ写真集」プロジェクトにご支援いただきまして、誠にありがとうございました。

7月に皆様へお届けすることを予定しておりました写真集ですが、このたび、ようやく完成いたしました。

熱い思いでご支援いただいた皆様をお待たせする形となってしまい、誠に申し訳ございません。

8月30日(火)に私どもの手元に写真集が納入されてくる予定でして、同日のうちに都内より発送させていただきます。
お住まいの地域にもよりますが、数日の間には皆様のお手元にお届けできるかと存じます。

尚、先日メールにてご案内させていただきましたが、プランBの返礼品「ノスタルジックグラス」およびプランCの返礼品「Tシャツ」につきましては現在製作途中の状況でございます。
大変恐れ入りますがプランB、プランCにてご支援いただいた皆様には先んじて写真集をお送りさせていただきますので、グラスとTシャツにつきましては追ってお届けする形となります。
当初の予定より遅れが生じておりますこと、重ねてお詫び申し上げます。何卒ご容赦いただけますと幸いでございます。

引き続き、宜しくお願いいたします。

                「ノスタルジックサウナ写真集」
制作委員会

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【ご案内】写真集の製作状況について

2022-08-06 09:07:32

皆様こんにちわ。「ノスタルジックサウナ写真集」制作委員会です。

先日メールでご案内させていただきました通り、写真集の取材・制作および他の返礼品(お返し)の制作について、当初7月上旬を予定していた完成およびお届けのスケジュールが、遅延しております。
心よりお詫び申し上げます。

改めまして、写真集及び返礼品の進捗状況についてご案内させていただきます。

▼写真集
8月中の発送予定で現在制作を進めております。

▼ノスタルジックグラス
8月中の発送が間に合わない可能性が出て参りました。理由としましては、デザインの擦り合わせに時間がかかっているためです。目処が見え次第、ご購入者様に個別で進捗をご案内させていただきます。また、8月中に間に合わない場合、先んじて写真集のみを発送させていただきます。

▼ノスタルジックサウナTシャツ
8月中の発送予定で現在制作を進めております。

▼全施設ポストカード
8月中の発送予定で現在制作を進めております。

▼掲載全施設利用券
8月中の発送予定で現在制作を進めております。

▼施設貸切権
個別ご購入者様にご案内させていただいております

以上となります。

想定よりも1ヶ月以上長く皆様をお待たせすることになり、大変申し訳ございません。心を込めて作業を進めておりますので、何卒ご理解いただき、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

「ノスタルジックサウナ写真集」制作委員会

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【ご案内】お返しご購入いただきました、サポーターの皆様

2022-06-20 16:26:42

こんにちは。ノスタルジックサウナ写真集制作委員会です。

ご購入いただいたプランによっては皆様とのやりとりを、専用アドレスからのメールで行うことがございます。
迷惑メール拒否等の設定をされていらっしゃいましたら、下記アドレスからのメールが受信できるように、再度設定をお願いいたします。

ノスタルジックサウナ写真集制作委員会メール
nostalgicsauna37@gmail.com

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ご支援いただいた皆様へ~目標額達成のお礼

2022-06-07 19:32:00

皆様、こんばんわ。「ノスタルジックサウナ写真集」制作委員会です。

4月29日の「昭和の日」より「37‎日間」という期間でスタートした本プロジェクトですが、33日目となる5月31日に、目標額の「370万円」を達成することができました。その後もさらにサポートいただける方の応援を得て、最終的に160人のサポーターの方から、当初目標額の115%となるご支援総額を計上するさせていただくに至りました。

本プロジェクトの趣旨の一つは、「サウナを愛する人と一緒に、次世代に伝えたい」というものでした。このように多数の方から、その思いに賛同いただくとともに“プロジェクトの一員”となっていただいたこと、心より感謝申し上げます。

同時に私どもでは、掲載させていただく「ノスタルジックサウナ」への取材も行っており、現在、鋭意、写真集の制作作業を進めております。現時点で、どのサウナのどの写真も素晴らしく、1カット選ぶだけでも、そのセレクトに熟慮してしまっている状態。そんな「うれしい悲鳴」な日々でして、完成、そして皆様のお手元に届けるまでにはもう少しお時間をいただいてしまうことと思います。進捗があり次第、また随時、レポートなどの形にてご連絡させていただきたいと思っておりますので、どうぞお楽しみにお待ちください。

あらためまして、ご支援いただいた皆様、そしてご協力をいただいた取材・掲載施設の皆様。本当にありがとうございました。

皆様のお気持ちに副うべく、少しでも素晴らしい写真集にできるよう、編集作業を進めてまいります。引き続き、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

「ノスタルジックサウナ写真集」制作委員会

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第10回『サウナシャン』編

2022-06-03 11:37:00

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

10回目は大阪市の「サウナシャン」さんです。

(このページで、便宜上、掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集ではプロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎煌めくネオンから感じる華やかさと哀愁と愛おしさ……もうたまらない!

サウナシャンさんは昭和47年(1972)の創業。そう、今年で50年になるそうです。淀川区と書きましたが、エリアとしては十三(じゅうそう)。関西にお住まいの方はピンとくるかもしれませんが、下町の繁華街、歓楽街にあります。

その土地柄にもマッチしたネオンの電飾看板は壮観。近くにあるキャバレーなどの看板にも同様にネオンのものもあるのですが、それらの中でもダントツの華やかさ。

でも、煌びやかなのに、味わいというか哀愁を感じてしまうのは、ポップだけどレトロなデザインや書体が、隠しきれない“歴史”というか年季を感じさせるからかと。個人的には、電飾が点灯されていない、昼間のこの看板も大好きです。

 さて、そうした、味わいもありつつ華やぐ外観の一方で、館内に一歩足を踏み入れると、そこはもうノスタルジックワールド。昭和47年というといわゆる高度成長期の最晩年。その後も日本経済はゆるやかな成長を続けたあと、一気にバブルの好景気に突入するのですが、そんな幸せだった時代の面影が色濃く残ります。

♦︎「最高級なものを丁寧に手入れして、お客様をお迎えし続けてきた」

館内のあちこちに、ミッドセンチュリーな味わいのものや、見るからに上質なもの(デザインはクラシカルだけど)が今も残り、現役で使われています。カーペットの肌触り、照明器具のやわらかくあたたかい光……すべてがレトロながら丁寧に手入れされていて、とても落ち着きます。

たとえば、リクライニングシートとは別に数脚が設置されている、休憩室のソファもめちゃくちゃ重厚で格調高いんです。どこかの大企業の応接室にあっても良さそうだな、と思っていたら支配人さんがこう教えてくれました。

「“国会議事堂にあるものと同じレベルのものを”とオーダーして、取り寄せた……そんな記憶がありますね。せっかく来てくれるんやから、お客さんには最高のものを用意しておもてなししよう、そういう考えやったからね」

はい。この言葉にすべてが詰まってる気がします。お客さんを迎えるにあたってめちゃくちゃ質の良いモノを、日々、丁寧に磨き上げてきたんですから。グッとこないわけがないんですよね。時代や流行を超えて「ああ、いいなぁ」と思わされるのも当たり前です。トイレの壁のタイルに‘70年代~‘80年代の世界を席捲した「ピエールカルダン」のロゴが入っているのには、ちょっと驚きました! (ファッションブランドであるピエールカルダンがタイルを作っていたことも、そして、その壁がめちゃくちゃピカピカなことも含めて!!)

♦︎もうここでしか見られない……「サ界遺産」級のものが続々と!

浴室もそう。入口のドアからして上部はアーチ型に丸みを帯びています。浴室フロアのあちこちに、このように丸みを帯びた装飾が施されているんですが、これらも「高級感をお客さんに感じてほしかったんですよね。イメージは、ほら、アルハンブラ宮殿とか、そんな感じ(笑)。もう時代が変わったから今の若い人には古く感じるかもしれんけど、いいでしょ?」と支配人さん。はい。当時も今も変わらぬ、お客さんに満足してほしいというその思い。十分すぎるほど伝わります。

メインのサウナ室も、実にクラシックなデザイン。分厚いガラス張りで、いかにも熱そうな様子が外からも一目瞭然なのですが、こちらのお店も、上段の背中があたる部分にバスタオルをかけていてくれてます。少し目線を上に移すと、一部がステンドグラスになったはめ込み窓も。あぁ、美しい。あぁ、安らぐ。そして……あぁ、熱い。

もうひとつあるサウナ室も、水風呂も、お湯の浴槽も、マッサージコーナーも、とにかくレトロなんだけどとても快適。そして浴室を出た後の休憩スペースも、軽食や飲み物を頼めるコーナーも……すべてがフォトジェニック。こちらも他の掲載施設と同様、グッとくるポイントを挙げていけば本当にキリがありません。

そして、このサウナシャンさんで特筆すべきなのは、今はもうどこにもないものが、現役で使われていること。それも、いくつも! 本当に初めて見るようなものもたくさんあるんです。

たとえば――入館して受付をするとロッカーキーが手渡されるのですが、フロントでは、その番号を書いた紙をある機械に通します。退館時に再びその紙が同じ機械に通されるのですが、見ると、そこには時間が打刻されていて……。そう、これはタイムカード式の機械なんです。「昔は、多くの施設で使ってましたけどね。もうウチだけでしょうね、こんなん使ってるの(笑)」と支配人さん。

また、食事処で飲み物や食事を注文すると、その伝票がある機械にかざされます。機械は一瞬、ピカッと光るのですが……これは何でしょう?

「我々は“ファックス”って呼んでるんですけどね。ここで読み取って、フロントに伝送されるんですわ」

えっ? と思ってフロントに行くと、たしかに、先ほどの伝票のコピーのようなものが、ある機械からプリントされているではありませんか。そんなシステムというか機器も初めて見ました。はい、ここには世界遺産ならぬ、こうした「サ界遺産」と呼びたくなるようなものが、ほかにもいろいろあるんです……。

あ、そうそう。浴室のマッサージコーナーの上に、やっぱりこれまでどこでも見たことがない照明器具があったんです。支配人さんに「これ、点けてもらうことはできますか?」と聞いたら、“たぶん、もう点かへんと思います。あ、やっぱり点かんわ”と。よくよく聞いてみると、こちらの機械は「日焼けマシンの走りみたいなもんですわ。割と使っていた方、好きな方も多かったですよ(笑)」(支配人さん)と。

はい。またしてもざっくりになってしまいましたが、とにかくワクワクとジーンという思いが絶え間なく心をよぎる「サウナシャン」さんのたまらなさを、じっくりと隅々まで撮影し掲載させていただきます。ここまでに記したような、目に入るものはもちろん、誰も見たことのないところにも足を踏み入れさせていただいたりして。自分たちで言うのもなんですが、そうしたカットのいくつかに、きっと皆さんも胸が熱くなるんじゃないか、きっと驚いてしまうんじゃないか・・・と思っています。

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目標額を達成しました!!ご支援ありがとうございます!

2022-06-01 20:33:53

応援してくださる皆さんと一緒に作る、歴史に残る1冊に

ご支援のおかげで、目標額だった370万円を達成することができました。
そして、本当に嬉しいことに、達成後もご支援をいただき続けている現状です。
皆さんの熱い応援に感謝しております。 

~プロジェクトを代表して マグ万平から皆様へ~

先日インスタライブでノスタルジックサウナ写真集の話をしてたんですが、配信中に「たった今達成してましたよ!」と視聴者さんのコメントで達成したことを知りました。

応援していただいたサウナ愛好家の皆さん、本当にありがとうございます。
嬉しいです。
そして完成が楽しみで仕方ありません。

素敵な写真集になるようプロジェクトメンバーの皆さんとやっていきたいと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いします!

「なつかしいって感情は恋と同じだと思ってる。」
『九龍ジェネリックロマンス』より

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第9回『ナニワサウナ』編

2022-05-31 21:05:23

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

9回目は愛媛・今治市の「ナニワサウナ」さんです。

(このページで、便宜上、掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集ではプロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎ひっそりと灯る看板。そこにあるのは“実家よりも実家!?”な空間

今治駅から歩いてほんの数分……5分もかかりません。駅前から続く道を右折するとすぐ、ナニワサウナさんの建物が見えてきます。といっても(岩手の久慈サウナさんもそうでしたが)、初めて訪れた方は通り過ぎてしまうかもしれません。そのくらい、こじんまりと、ひっそりと佇んでいるサウナ屋さんなのです。

もちろん何時に訪れてもいいんですが、個人的には、夕方以降の時間が好きです。主張し過ぎない「ナニワサウナ」という看板に明かりがともると同時に、2階の店舗へと続く入口の横の「営業中」の表示灯にもスイッチが入ります。この雰囲気、本当にたまらないんですよね。

 靴を脱いで「こんにちは」とお店に足を踏み入れると、左手にあるカウンターから「いらっしゃいませ」と女将さんのやさしい声。やわらかくて足触りの良いじゅうたんを踏みしめながら、手渡されたタオルを手に脱衣&ロッカースペースへ。バスタオルを腰に巻き、常連さんたちが思い思いにくつろぐリクライニングチェアの前を通り抜け、3階の浴室へ続く階段へと向かうのですが……。

このフロアの、外観同様にややこじんまりとした……広すぎないけれど十分にのびのびできる空間が本当に心安らぎます。リクライニングチェアも、食事をとれるテーブルも、カーテンも照明器具も、壁の棚にあるたくさんのマンガ本も――それぞれ年季は入っているのですが、とてもきれいに整然と並んでいて。いろいろあるのにゴチャついてない。それらのものが醸し出す、実家よりも実家な感じというか。いや、実家というより、子供のころにおばあちゃんやおじいちゃんの家に行ったときの気持ちを思い出すというか……。そんな雰囲気が、このナニワサウナさんにはあふれまくっているんですよね。

♦︎めちゃくちゃ熱くてめちゃくちゃ気持ちいい。シンプルだけど最高な、サウナの真髄がここにある

浴室もまた、たまりません。この写真集で掲載する他の施設同様、こちらの施設もザ・シンプルで、あつ湯の浴槽と水風呂、そしてシャワーと洗い場が清潔にととのえられています。カランの前に座ると、鏡の横の壁にシャンプー、コンディショナー、ボディソープがボックス型で据え付けられていて……。かつては多くの温浴施設で見かけたスタイルですが、久々に“再会”できたことに、なんだかグッときます。少し下に目をやると、やはり壁に取り付けられたトレイが。整然と並んだ石鹸、軽石、そしてシャンプーブラシ。ん~、もうたまらないです。

この建物に入って以降ずっと、こうしてさまざまなものに心を安らがせつつキュンキュンさせているわけなのですが、サウナ室に入った瞬間、それが一回ピークに達します。長い歳月を感じさせる、味わい深い色合いの木の壁。その壁や天井で煌めきを発しているノスタルジックなデザインの照明器具。奥に鎮座するクラシックなストーブから発せられるアツさ……。思わず「うわぁ~」っと声が出ます。

2段式の座面に腰をかけてすぐに、なんともいえない感情というか、なんもいえねぇ~という感情というか……不思議な感覚に包まれます。サウナの真髄ともいえる無の境地にストレートに誘われるというか。いわゆる王道の骨太な「昭和ストロング」なサウナ室で、湿度とかセッティングとか、そんな概念とは無縁なのですが、本当に好きなサウナ室だなと毎回思わされてしまうのです。背もたれ部分にバスタオルが仕込まれている施設は絶対に名サウナ。私の個人的な「あるある」ですが、このナニワサウナでも、いつもその思いを新たにするのです。

まろやかな地下水がかけ流しでたたえられている水風呂も最高です。広々とした浴槽に入り、水中で体を大の字に。ぷかぷかと浮かびながら決して高くはない天井を見上げる数分間。この至福を味わうために、時間の許す限り、心ゆくまで、サウナ室との間を行き来してしまいます。

♦︎心から思います。この素敵な時間がずっと続いてほしいと

昭和54年(1979)にオープンしたというこのナニワサウナ。当時は今治市内に“ナニワ〇〇”のように「ナニワ」の名が付く企業がいくつもあったそうです。「そういうこともあったのかな。このサウナも創業時から『ナニワサウナ』なんよね。今治なのに」と話してくれた女将さんの存在抜きには、このナニワサウナは語れません。昭和58年にご主人が創業者からこちらの営業を引き継がれて以降、ずっとお2人で店を切り盛りされてきたそうです。16年前にご主人が他界されてからは、営業開始前のお掃除から、フロント業務、お客さんから注文されるご飯の調理……とすべてをなんとお一人で(時々、手伝ってくれる方に来てもらったとき以外は)こなされているそう。ちなみに、このナニワサウナさんは定休日なし。基本、ワンオペで年中無休(!)です。

「ちょっとお休みがほしいな、って思った時期もあったんですけどね。でも、やっているうちに『あ、やれてしまうな』って(笑)。ちょっと用事ができたときに、常連さんに少し店番みたいなことをお願いしたりしてね」

実際に、私が滞在しているときに「ちょっと役場へ行ってくるんで、その間にお客さんが来たら、このタオルをお渡しして入っていてもらって」「おう、分かったよ。行ってらっしゃい」なんてやり取りも。ああ、もうたまらないですね。やさしい世界。

その女将さんが作ってくれる料理も、どれも本当に美味しいです。メニューも豊富で、とても1人で回されているとは思えないほど。

 「『こんなのも食べたいな』『あれは作れる?』って言われて、『うん、大丈夫よ』って言ってるうちに増えちゃった(笑)。そんなに手がこんだものはムリだけど、美味しいって喜んでくれると、ね」と笑う女将さん。やっぱり……とことん、やさしいんですよね。ここは。

リクライニングチェアで座っていると、聞くともなしに女将さんと常連さんのやわらかな会話が耳に届きます。なんともいえないほど、なんかいい。ひっそりとだけど、ずっとあり続けてくれている、本当に素敵な場所。ずっと続いてほしい、ずっと浸っていたい時間が静かに流れています。

はい。やっぱり挙げていけば、本当にキリがありません。ナニワサウナさんでも、そのたまらなさを、じっくりと時間をかけて撮影させていただきました。自分たちで言うのもなんですが、ここでも、ぜひ皆さんに見ていただきたい、胸がキューンとなる写真がたくさん撮れたと思っています。文章にしようとしておきながら言葉では表現しきれないそれらのものを、ぜひ写真集で見てほしいと心から思っています。

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第8回『大垣サウナ』編

2022-05-27 19:37:00

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

8回目は岐阜・大垣市の「大垣サウナ」さんです。

(このページで、便宜上、掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集ではプロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎唯一無二!!エントランスで感じる究極のおもてなし

大垣駅から、車でおよそ5~6分。歩くと・・・20数分くらいかかってしまうでしょうか。周囲にあまり高い建物を見かけなくなった、静かな住宅地の真ん中に、あの味わい深い書体のネオンの看板が見えてきます。その白い建物に少しずつ近づいていくこの時間は・・・ワクワクと高まりに包まれまくる、本当に大好きな時間です。

エントランスを入ってすぐのフロントも、大好きな空間。広々と感じるのは、どんな施設にもある、靴を入れるロッカーや下足の棚がないせいではないでしょうか。「お履き物はこちらへどうぞ。お預かりします」という声に従って、靴をカウンターに設けられた人工芝が敷かれたスポットに差し入れます。帰りには、また同様に、直接戻してくれるシステム。この、ほかにはないコミュニケーションまじりのお出迎えに、また心をくすぐられちゃうわけです。

受付を済ませて中へ入ると、すぐに脱衣スペースが。ここで、各ロッカーの上に並べられたタオルを目にすると、またまたたまらない気持ちに。服を脱いでロッカーに収め、そのロッカー上のタオルをひょいと手にするだけ・・・という“最小の手数”で浴室に向かえるわけです。このシンプルさもまた、究極のお出迎えの一つだなといつも思ってしまいます。

♦︎すべてがシンプルだからこそ際立つ、大垣サウナの“イズム”

浴室内もまた、きわめてシンプル。あつ湯の浴槽と水風呂。そしてシャワーと洗い場・・・と、必要なものだけがあるのですが、これがまたどこを見てもピッカピカ。そして、先ほどのロッカーの上のタオルもそうですが、すべてのものが整然と並べられているのも気持ちいいの一言!

それらはすべて、昭和41年(1966)に創業して以来の大垣サウナの伝統。創業した先代社長のイズムが、ずっと受け継がれていると、夫である先代社長とともに二人三脚でここを守ってこられた現社長が、ニコニコと優しい笑顔で話してくれます。

「とにかく、お客さまに少しでも快適に過ごしてもらおう、って。常にキレイに、と暇さえあれば整理整頓をしていたのはもちろんのこと、少しでもいいアイデアが思いついたら、すぐに実践していましたし。浴室やサウナ室の設計だって、ぜんぶ自分で測ったり図面を考えたり。それはもう・・・徹底してましたよね」

やはりそうなんですよね。いい居心地の施設は、運営されている方の魂というかあたたかさが、随所からダイレクトに伝わってくるもの。清潔であることはもちろんですが、過ごしやすさを考えて設計したりデザインしたり・・・。時代が移り替わり歳月が経ったことで、物理的な古さだったり、雰囲気がレトロだったりにはなるけれど、それがそのまま味わいや安らぎになる。まさにノスタルジック!

♦︎味わいとともに…そこはただただ熱くて、冷たくて、気持ちいい。

サウナ室の中も味わいとホスピタリティだらけ。奇しくも前回記事で記した「サウナサン」と同様、壁にカーペット素材が貼られているのも懐かしうれしく、2段の座面に敷かれたマットも、ワッフル地のとてもやわらかい生地のもの。お尻にやさしい! その一方で熱さじたいは、容赦のない最高の汗がかける昭和ストロングなセッティング。その熱をつくりだすカスター社のクラシカルなストーブも、木の柵もたまらない存在感!

そのストーブからほど近い、テレビ画面のちょうど下の位置に掲げられた「サウナは自然を愛する人に好まれている~」という一文から始まる『われらサウナ人』という詩文にも、やはりグッときます。めちゃくちゃ熱い室内であの文章を、読むとはなしにボーっと見ている時間・・・本当に最高です。

壁にかかる温度計も、めちゃくちゃ味わいあふれる逸品。針が指し示す温度にもノックアウトされますが(よく110と120の間を行ったり来たりしてますよね)、文字盤の数字のフォントもホントにキュート!

アチアチに蒸されたあとに待っている、あのシャキーンと冷やしてくれる水風呂も本当にたまりません。季節を問わず安定したキンキンさで、そしてあの本当に清冽な水質。こんこんと澄んだ水が常にかけ流しでじゃぶじゃぶオーバーフローされているのは、見るのも入るのも最高。サウナ室との往復は、やめ時をついつい見失います。

要は、とにかく熱くて、とにかく冷たい。それがとにかく気持ちいい。この繰り返しをなんのストレスもなくとても心地よく味わえる。半世紀を超え、サウナ好きに愛される理由も、やっぱりとてもシンプルなわけです。

♦︎まるで空気のように、館内中に漂うやさしさ――

浴室を出てからも、あっちを見ては「ハッ」とさせられ、こっちを見ては「おぉ~」とつぶやく・・・大垣サウナの「イズム」は随所で感じてしまいます。ドレッサールームのアメニティ類の瓶に、一目でわかるように大きく「頭」「顔」とシールが張られていたり、爪切り台にもライトが仕込まれていて、そのスイッチを入れれば、めちゃくちゃ爪先が明るく見やすくなるように改造されていたり。

ひとつ上のフロアにある食事処の入り口も、レンガに縁取られたモダンなアーチ造りの入口からして、入らずにはいられません。どれもおいしいメニューの豊富さも、そして1階にある個室の休憩室でも食べられるよう、料理用のミニエレベーターがあるのにも驚かされます。

休憩処のリクライニングソファも、マッサージ室の居心地も・・・古くはあるけれど、すべてに工夫がなされ手入れも行き届いた調度品やアイテムに包まれ、心も体も、すっかり休めることができるのです。

と、挙げていけば、本当にキリがありません。そんな大垣サウナのたまらなさを、じっくりと時間をかけて撮影させていただきました。ここまでに記したような、目に入るものはもちろんのこと、「ここまで見せたのは初めてだよ」と支配人さんに言われたスペースまでお邪魔してきました。最上階にあるめちゃくちゃクールなボイラー室だったり、そこから出て、屋上の看板をたぶん誰も見たことのない角度から撮影させていただいたりも。ネオンって、近くに行くとあんなふうに見えるんですね・・・。自分たちで言うのもなんですが、あらためて胸が熱くなる写真がたくさん撮れたと思っています。

最後に・・・本当に長い滞在のあと、常連さんにもスタッフにも「ママ」と呼ばれ慕われる社長、そして、やはりお客さんも含めさまざまな人から「トオルちゃん」と愛称で呼ばれる支配人が、それぞれ自らハンドルを握って、駅まで車で送ってくださいました。本当にありがとうございました!!

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【掲載施設追加のお知らせ】「サウナシャン」(大阪市)の掲載が決定しました!

2022-05-27 11:30:00

『ノスタルジックサウナ写真集』制作プロジェクトでは、4月29日の募集開始以来、全国9施設の撮影・掲載が決定していることをお伝えしてきましたが、新たに大阪市淀川区の「サウナシャン」が加わりました。

同施設は昭和47年(1972)の創業から今年で50年。阪急・十三駅にほど近い下町の繁華街、歓楽街にあり、その土地柄にもマッチしたネオンの電飾看板は壮観。華やかですが味わいたっぷり。ネオンライトの独特の煌めきは、どうしてこうも人を惹きつけるのでしょうか。

華やぐ外観の一方で館内に一歩足を踏み入れると、そこはもうノスタルジックワールド。昭和47年というといわゆる高度成長期の最晩年。その後も日本経済はゆるやかな成長を続けたあと、一気にバブルの好景気に突入するのですが、そんな幸せだった時代の面影が色濃く残ります。

浴室を含め館内全体がミッドセンチュリーなデザインで彩られ、サウナ室のザ・昭和ストロングなセッティングもたまりません。上質なカーペットの肌触り、照明器具・・・すべてがレトロながらどこもかしこもめちゃくちゃ清潔。

あらためてレポートをおけしたいと思いますが、そんな知る人ぞ知る「サウナシャン」のすべてを『ノスタルジックサウナ写真集』にて掲載したいと思います。引き続き、応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!

※「サウナシャン」はプランE「ノスタルジックサウナ写真集」(サポーター名入り)+「掲載全施設利用券」の対象外となりますため、ご利用できません。また、5月27日以降に追加となる施設につきましても対象外となる場合がございます。予めご了承願います。

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き

2022-05-24 19:37:00

第7回『サウナサン』編

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

(このページで便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

第7回目は長崎・佐世保市の「サウナサン」さんです。

◆建物の前、そしてフロントですでに感じる「実家に帰ったか」のような安心感
佐世保駅から歩いて10分ほど。潮の香りがやや濃くなってきたなと思う頃合いで、ビルの屋上に設置されたその大きな看板が目に入ります。

「サウナサン」さんは昭和57年(1982)に創業され、今年で40周年目に突入。ご存じの方も多いと思いますが、看板をはじめ館内外の随所で来訪客を迎えてくれるイラストのおじさん(通称=サンちゃん)のモデルは、創業時の支配人で先代社長(現社長のお父様)です。

その微笑みを見るだけで、まず心が和みまくります。実に柔和で、親しみやすくて。さて、入口をくぐり館内に入ると、目の前のフロントには同じくらいにこやかに迎えてくれるスタッフの方が。まさに実家に帰ったかのような、ほっとする瞬間なんですよね。関東に住んでいることもあり数度しか訪問したことはありませんが、もし近くで暮らしていたら、幾度となく訪ねてしまうだろうなぁ……そう思ってしまいます。

安らいだ気持ちでロッカールームへ。そして浴室へと進みます。この浴室エリアがまた、心地よくてたまりません。館内着やバスタオルなどを入れる棚一つ一つに付された「広田中」「早岐中」「祇園中」「旭中」などのプレートは、市内の中学校の名前なんだそう。常連さんは皆さん、自分の出身校の棚を使うんだろうな……なんて、またしてもほっこり。

浴室内に一歩足を踏み入れると、そこは明るい光に包まれた空間。造られてから数十年が経っているとは思えないほど、どこもかしこもピッカピカ。床のタイルも目地も、壁もカランの蛇口も、新品だと言ってもぜんぜん信じてしまうレベルで、この瞬間も、いつも心が躍ります。どれほど丁寧に掃除や手入れをされているんだろう。そう考えると同時に、俺もきれいに使わなくちゃね……なんて思いが胸をよぎったりもしてしまいます。

◆ストレスのなさ、快適さへの工夫。ホスピタリティだらけのサウナ室
メインのサウナ室も抜群の居心地の良さ。広さも、温度と湿度……いわゆるセッティングも、その熱さをつくりあげるストーブの重厚さも、ファンの皆さんが書き込みなどで記されているとおりだと思います。そして個人的に好きな点がほかにもたくさん。

たとえば、座面。4段ある階段式の座面の「高さの差」が実はあまりないので、セットごとに違う段に座れば微妙な違いの熱さが楽しめるとともに、最上段と最下段ではかなりの温度差も感じられるという……。また、各段の奥行きが広く、前後左右の人と背中や足がまったく触れないのも快適です。

最上段の背の部分やサ室両側の壁の部分にカーペットのような厚めの布が張られているのも珍しいのですが、これもグッときます。壁面に肌が触れてしまったときの「ウヒャ~!」とか「アツッ‼」ていうアレがないんですよね。

そして最前部というか、最下段のストーブ前のエリアに「足湯」があるのですが、これも大好きなところ。かなり温度高めのお湯が循環していて、ここに陣取り足を浸けていると最上段も顔負けなくらい発汗します。一度体験すれば、「あぁ、足って普段、温まっていないんだな」と痛感されるはず!

浴室側の壁にかなり広めに設けられた窓も、いいんですよね……。すぐ横にある水風呂が視界に入ってくる幸せ。皆さんにもわかっていただけますよね。

ストレスのなさや、快適さへのさまざまな工夫……。さまざまなホスピタリティが、キリがないほど目に入ってくるのです。熱さによる気持ちよさだけじゃなく、そうした“やさしさ”に包みこまれているような感じ。この心地よさ、控えめに言って最高なんです。

◆親子2代で名だたる名店から学び、落とし込んできた
水風呂の水も、冷たいだけでなくまろやかさもスゴいのですが、これも給水時や循環時に竹炭、およびサンゴと珪藻土をブレンドした特製フィルターを通すという独自の改良、その名も“サウナサン・システム”によるもの。ほかにも薬草スチームサウナ室の絶妙な温度からくる心地よさだったり、細かく冷たい水のミストで体をクールダウンできる「最後の雨」と呼ばれるギミックは、試行錯誤の末に生まれたもの。そうしたアップデートは浴室を出て、階上にある休憩スペースなどでも随時行われています。

「とにかくお客様に“気持ちのいいものを提供したい”んですよね。なので、先代社長……親父も自分も、いろいろな施設にうかがっては教えていただいてきました。親父は大阪のニュージャパン スパプラザさんだったり、名古屋のウェルビーさん、自分も福岡のウェルビーさんや鹿児島のニューニシノサウナさん、関東のさまざまな名店などにお邪魔しては、いい点、素晴らしい点は貪欲に持ち帰って。少しずつだけどこの店に落とし込んできたんですよね」と現社長。

「皆さん、いろいろと惜しげもなく教えてくださるんですよ。ありがたいことに」と笑う社長。数年前から熊本の「湯らっくす」さんやさまざまな施設でアウフギーサーにも指導してもらい、自らサウナ室でタオルを振られてもいます。それに伴い、サウナ室のセッティングや水風呂のコンディションなども、さらに改良されてきたそう。

◆来てくれた方に提供したいのは「心の贅沢」と「おかえりなさい」の思い
「親父が常々言っていたことがあるんです。『お客さんのあとを付いて歩くくらいの感じで、使われたものを、すぐに直せ』ということと『来てくれた方に、忙しい日々の中で、ちょっとでも心の贅沢ば提供したい……』ということ。実はこの2つはつながってることなんですよね。体や髪を洗ったときの泡なんかがタイルの上に残っていたら危ないし、ちょっと違和感みたいな感じが残るじゃないですか。だから、掃除とか手入れは常に徹底する。そうしたことの積み重ねで、皆さんも“来てよかった”“また来よう”って思ってくれるんだと思うんですよね。だから良いこと……ハード面の改良はできる範囲ですが続けていきたいけど、ソフト面=僕も含め、全スタッフのお客さんへの思いやおもてなしの心、みたいなものは決して変わらずにと思ってやっているんです」

むしろ「プラスしていくことも大事だけど、マイナス要素をいかに減らせるか」を大事にしている、と。

「あの名店と言われたスパプラザの会長の言葉もあるじゃないですか? 『人は人でしか癒されない』っていう。僕らも、まさしくその考え方ですよね、大切にしているのは。だからサウナサンの武器は全従業員さん。それと、言い方は変かもしれないけど、いろいろと気づかせてくれる常連さんも武器。とにかく“人”を大事に。階段のところに額ば入れて飾ってますけど、あの“おかえりなさい”の精神を守っていきたいと思ってるんですね」

館内全体に漂う温かみ、ぬくもりの源はそこにあるんだなぁ……と納得するとともに、胸がキュンとしてしまいます。

◆「サウナサン」は「サウナさん」? うらやましいほどの施設と利用者の関係
レストランのメニューも、ひとつひとつが手作りでめちゃくちゃ美味しいし、少しフロントで接客の模様を拝見していても「この時間にいらっしゃるなんて珍しいですね!」「どうぞごゆっくり」と、なにか一言を添えられていました。そんな風に声をかけられると、それはやっぱり特別な場所になるよな、なんて思ってしまうのでした。

あ、余談ですが、社長のイントネーションが気になって聞いたんです。「サウナサン」という店名の発音を。するとこんな答えが。

「え、どうやろ? でも皆さん『サウナサン』は、さらっと……『サザエさん』と同じ発音で呼んでくれてますね(笑)。あまり考えたことがなかったけど、言われてみれば人の名前みたいに――『サウナさん』って呼んでくれてます」

まさしく気の置けない、とっても身近な感じが伝わってくるのは私だけでしょうか?

はい。またしてもざっくりになってはしまいましたが、そんな「サウナサン」さんのたまらなさを、じっくり撮影させていただきました。ここまでに記したような、目に入るものはもちろん、ボイラー室などたぶん誰も見たことのないところにも足を踏み入れさせていただいたり。自分たちで言うのもなんですが、こちらでも胸が熱くなる写真がたくさん撮れたと思っています。

もし皆さんも「このカットがあれば見てみたい」「掲載してほしいのはこういうところ」などのご意見があれば、お聞かせいただけたらと思います。この記事に関するツイッターのつぶやきなどへのリツイート、インスタグラムのコメント欄や引用ストーリーズなど、ぜひお待ちしています!

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第6回『ニューニシノサウナ&天然温泉』編

2022-05-23 19:37:00

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

(このページで便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

第6回目は鹿児島市の「ニューニシノサウナ&天然温泉」さんです。

♦︎大正初期に旅館として創業。昭和48年に改築された現在の建物とサウナも……およそ半世紀の歴史が!

南九州最大の繁華街で鹿児島の文化・経済の中心地、天文館にある「ホテル ニューニシノ」さん。今回の写真集で取材させていただいている施設さんは、どちらも昭和に創業されたところばかりなのですが、ニューニシノさんは歴史をたどるとちょっとズバ抜けた存在。大正前期(大正4~5年ごろ)に、現社長さんの曾祖母が、県内の知覧地方の方が鹿児島中心部に用事で訪れた際に宿泊するための宿として開業されたそうです。

現在の「ホテル ニューニシノ」になったのは昭和48年(1973)。先代の社長(現社長のお父様)は、家業を継がれる前は英国航空にご勤務。職業柄もあり世界のあちこちに旅をされていたそうです。同年に旅館をリニューアルするにあたり、大浴場に2つのサウナ室が造られました。現社長いわく「フィンランドにもきっと行っていたでしょうし、おそらくサウナの心地よさをどこかで知って、提供したいと考えたんだと思います」。

そんなお話を聞きながら建物の前に立つと、あらためて味わいが増してきます。看板に描かれた紳士のイラストも、どこかユーモアを漂わせながらジェントルで品があって。2階から4階にかけて設けられた大きな窓も、コーナーに丸みがあって、ミッドセンチュリーなモダンさ。建物に足を踏み入れても、そこかしこから感じる風情に心が落ち着きます。きれいに清掃されたカーペット。天井から感じる趣き。どこか安らいだ気持ちになりつつも、その一方で今から入るサウナ室のことを考えると、ちょっと心躍る。この不思議な感覚、なんかいいんですよねぇ……。

♦︎そしてサウナフロアへ。清潔さ、心地よさに加え、ある“感慨”に包まれてしまいました

4階にある浴室フロアも、フロア全体とても清潔ですが、懐かしい雰囲気に満ちています。まずは、昔の建物(失礼!)ならではの、絶妙な天井の低さ。実にいい! 浴後の休憩用の、布張りのリクライニングシートも足を置くオットマンも、その生地の手触りの良さと風合いが本当にノスタルジック。マッサージルームとの間にあるガラス窓に貼られたステンドグラス調のフィルムも、あちこちに吊るされた館内表示もたまらない味わい。年季の入ったロッカーが並ぶ脱衣場の一角には「電話」と記された表示板を見つけました。あぁ、かつてはここに呼び出し電話がかかってきてたんだろうな……と往時に思いを馳せてしまいます。

浴室ももちろん心地よい空間。温泉をかけ湯できるのですが、そのお湯を溜める水槽から天井に伸びる円柱に大きな石が貼られていて。足元のタイルも壁もきれいに磨かれ拭き上げられていますが、それらすべての年季の入り方がやはりとても懐かしい味わいで、本当に心を落ち着かせてくれます。

温泉の浴槽も水風呂も、ゆったりと体を伸ばせる絶妙な深さとサイズ感。浸かりながら聞こえる、浴室内に響く桶を置く音や水音も……心身ともに実にのびやかにリラックスできます。

2つあるサウナ室のうち、一方は「備長炭温泉蒸気サウナ」。その名の通り、壁に備長炭が張られた暗い室内では、こちらの地下から湧く温泉の蒸気をこれでもかと浴びることができます。日本では古来から蒸気浴を楽しんできたと言われていますが、そうした日本の蒸気浴の歴史を感じたりして。こちら、一度は体験してみたいサウナ室の一つです。

もうひとつの「フィンランドサウナ」も圧巻のサウナ室。入室してすぐに目に飛び込んでくる、ストーブがまったく見えないほど積まれたサウナストーン。その周囲のレンガも、天井や壁に貼られたケロ材も、長い歳月を感じさせるとても美しい色みに仕上がっています。味わいというか、クラシカルな雰囲気に満ちているのですが、その重厚さを少し軽くしてくれるのがサウナベンチの下から届く緑色の間接照明の光。

実はこのグリーンの光は、昭和48年にこのサウナ室を造って以降も、各地のサウナ施設を訪ね歩いた先代社長が、今はなき「サウナ東京ドーム」(旧:後楽園サウナ)で見て、導入されたものだそうです。日本のサウナ史にその名を刻む名施設の名残りをこちらで感じることができるとは。それとともに、常に訪問客に最高の体験をしてもらいたいと思い続けてきたニューニシノさんの変わらぬ姿勢、伝統のようなものを痛感して、またしてもグッときてしまうのでした。

♦︎「サ右の銘」は「一期一会」まさに……。100年の歴史はダテじゃない!

先代社長のエピソードも含め、さまざまなお話を現社長と専務(社長の弟さんです)にうかがいながら取材をアテンドしていただきました。本当にいいお話がたくさん聞けたので、また別の機会でもじっくりと記せたらと思います。

あ、でも、ひとつだけ書かせてください。社長に「大事にしていることは何ですか?」とうかがったところ、少し考えながら「出会いですね」と答えていただきました。

「ホテルの仕事でも、サウナの仕事でも、いろんな方に来ていただきます。すべての方とのそうした出会い……まさに『一期一会』を大切にしていきたいと思っているんです」

訪れた人すべてに、常に快適な空間を提供するために、全スタッフとともに一瞬一瞬心をこめて日々を重ねていく……社長の言葉で、大正初年の創業以来、一世紀にわたり、ニューニシノさんが愛される理由があらためて分かる気がしたのでした。

またしてもざっくりになってはしまいましたが、そんな「ニューニシノサウナ&天然温泉」さんに長時間お邪魔して、じっくりと撮影を行わせていただきました。ここまでに記したような、目に入るものはもちろん、ボイラー室や普段は上がれない屋上などにも足を踏み入れさせていただいたり。自分たちで言うのもなんですが、たまらない写真がたくさん撮れたと思っています。

もし皆さんも「このカットがあれば見てみたい」「掲載してほしいのはこういうところ」などのご意見があれば、お聞かせいただけたらと思います。この記事に関するTwitterのつぶやきなどへのリツイート、インスタグラムのコメント欄や引用ストーリーズなど、ぜひお待ちしてます!

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第5回『大山サウナ』編

2022-05-19 19:47:43

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

第5回目は沖縄・宜野湾市の「大山サウナ」さんです。

(このページで便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎国道58号線沿いにあらわれる、無骨な建物。その中にある・・・安らぎに満ちた静かな空間

那覇市中心部から北東に10キロほど。沖縄を南北に縦断する、この島のメインストリートともいえる国道58号線沿いに、その建物はあります。那覇空港から車で30分ほどでしょうか。目印は道に面した塀に刻まれた「大山サウナ」の文字。“刻まれた”と記しましたが、壁にペイントされているわけではありません。近づいてよく見るとわかるのですが、壁が少し彫られ、その窪んだ部分に黒と赤のペンキが塗り込まれてるのです。

訪問し、この大きな文字を見るたびにちょっとグッときてしまうんです。なんというか、ペンキでただ塗られただけではなく、彫り込んであるという点に。まるで“どんなに歳月が経とうと決して消えないぞ”みたいな気概を勝手に感じてしまうんですよね。

その背後に見える3階建ての建物の2階が大山サウナです。この建物のルックスも・・・もうキュンしかありません。本当に時が止まったかのような、まさにノスタルジックそのもの。

敷地内に入り、建物左側にある階段の入口に近づくと、早くも感情が沸点に達してしまいます。この日よけ・・・半円形の形状も、錆が浮き出た鉄骨の骨組みも、もうたまりません。「うおぉぉお」と声にならない声が心の底で響きます。かつてはきっと布地が張られていたんだろうな、とか、いったい何年いや何十年の歳月がここでは経過しているのだろう、とか。そして、この下をどれだけの数の男がくぐってきたんだろうetc.。とにかく、いろいろ思いを馳せてしまうんですよね。まだ中に一歩も足を踏み入れてないというのに!

階段を1段ずつゆっくりとのぼり、2階へ。段の部分が少し丸みを帯びています。目の前にある小さな窓から見えるのは青い空。この建物はやや丘陵状になった地形の中腹にあり、国道と反対側にあたる裏手には目の前を遮る建物がありません。そのため、少し目を凝らすと遠くに宜野湾の海が。のちほどあらためて記しますが、この海側から吹いてくる風を浴びるのも本当に気持ち良いんですよね。

♦︎昭和の“サロン感”がたまらない。懐かしさ、開放感、大らかさに包まれて・・・

お店の入口を入ると、すぐ右手に受付のカウンターが。壁側にロッカーキーが下がっているのですが、朝一番で訪問しても、ところどころ欠番が。長い歴史の中で、どうしてもほんの数本、行方不明になってしまってるという・・・そんなエピソードにも、やっぱりキュンです。

振り返ると広々とした休憩スペースが。年季の入った青いカーペットの上に、ソファが数脚。頭上にはヒモで引っ張って点けたり消せたりする照明器具。壁や棚に並ぶ少し日に焼けた漫画や本、雑誌・・・。こちらも他の施設と同様、どれもけっして新しくはなく、むしろかなり使い込まれた感がいっぱいです。でも、やはりほかの施設と同様、しっかりと掃除や整理がされているため、見るからに快適な空間です。

先ほど少し記しましたが、海側の壁には大きな窓が開かれていて、そこから入ってくる風がまたたまらないのです。実はこの施設にはエアコンがありません。沖縄なのに、です。夏にはふつうに室温も34℃とか35℃に達するのに、扇風機だけで快適なのは、このやさしい海からの風のなせるワザなんですね。

部屋の一番奥には、畳が敷かれた小上がりが設けられたスペースも。ここで大の字になって体を横たえるのもたまりません。休憩スペースの真ん中あたりに置かれた小さな冷蔵庫を開けるとドリンク類がぎっしりキンキンに。そして「後払いとなります。支払い忘れないよう、おねがいします!!」という文字が。開放的なうえに、なんというこの大らかさ。この大山サウナでの浴後の心地よさは・・・とにかく“最高!”の一言です。

…………と、まだまだ語りたい「大山サウナ」の“グッとくるポイント”。
つづきはSAUNA BROS.WEBで!

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第4回『サウナセンター』編

2022-05-19 19:47:23


マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

第4回目は東京・台東区の「サウナセンター」さんです。

(このページで、便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎屈指の歴史を持つ、6階建てのサウナのビル。1階ですでに・・・うるおいます

さて、サウナセンターさんは“現存する都内最古のサウナ施設”と言われています。

現在の建物で「サウナセンター大泉」として開業されたのは昭和54年の11月。昭和54年は西暦に直すと・・・70年代ですね(1979年)! さだまさしさんの「関白宣言」やジュディ・オングさんの「魅せられて」、サザンオールスターズの「いとしのエリー」などが大ヒットした年になります。

ちなみに・・・その年の4月に「機動戦士ガンダム」の放送がスタートしています。実は今から2年ほど前から、サウナセンターさんの入口にファーストガンダムとシャア専用ザクが置かれているのですが、そういう関係で飾られているのかどうかをいつか確認してみたいと思いつつ、いつも気持ち良さのせいで聞かずに帰ってきてしまうんですよね。すみません、ちょっと話がそれました。

 そんなエントランスを入るとすぐに、ノスタルジーに包まれます。

革靴をほとんど履かない筆者にとって、いつか使ってみたいモノのランキング上位に入る「自動靴磨きマシン」や、あったかい笑顔で迎えてもらえるフロントの先に広がる脱衣スペースの年季の入ったロッカーたち。足触りがたまらないカーペット・・・。もうこれらが醸し出す雰囲気だけで、すでにととのってしまいそうになります。そして、館内着を身に着けて浴室に向かうのですが、そのときに目に入ってくるのがこちら。

ほかでは見かけない、オリジナルのピクトグラム。そして、このビミョ~にレトロな書体。実に味わい深くて大好きなんです。この案内板を見ては“今日もこんな過ごし方で、ゆったりしよう”とイメージしたりします。

まぁ、上から順に階を降りてくるんですけどね(笑)。サウナで体も頭もすっきりさせたら5階へ降り、のどを潤しつつ旨いものを食って。それで4階のリクライニングでウトウト・・・と。で、ここでいつも思うのは「すごく理にかなってるなぁ」ってことなんです。ということで、入館直後の、まだこの1階にいる段階で、すっかり心がうるおいます。

♦︎雰囲気やレトロな味わいはたまらないのに、時代の最先端を行く“ととのい”が!

6階まで一気にエレベーターで向かい、浴室に入ります。もちろん、ここも大好きな空間………… 今回も撮影で改めて感じた「ここが好き」ポイントが止まりません! 長くなってしまいますので、つづきはSAUNA BROS WEBへどうぞ!

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第3回『久慈サウナ』編

2022-05-18 18:21:33

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

第3回目は岩手・久慈市の「久慈サウナ」さんです。

(このページで、便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)

♦︎看板よりも、経費は“お客さんのためになる使い方”を・・・。建物の入口で、まず胸が熱くなります!

さて、今回はこの久慈サウナさんへのアクセスについて、まず記したいと思います。もし車なら東北自動車道を九戸ICで降り、約40~50分ほど。公共交通手段を使う場合は、高速バスで東北新幹線の盛岡駅(乗車時間=約2時間45分)か二戸駅(乗車時間=約1時間10分)からそれぞれ山間を抜けて行くか、八戸駅からJR八戸線で約1時間40分ほど太平洋沿いを揺られて行くか。

ほかに気仙沼方面からやはり太平洋沿いを三陸リアス鉄道で北上するという行き方もありますが、今回私たちは八戸線でのルートでお邪魔しました。

実は初めての訪問ということもあって、車窓を眺めながらの時間は本当にすぐに過ぎてしまいました。山のグリーンの中を走る区間あり、深いブルーの海沿いの国道を並走する区間あり。豊かな風景を目にしながらの行程は、体感的には“あっという間”と言っていいほど(※あくまでも個人の感想です)。

到着した久慈駅から徒歩1~2分。まさに駅前にその建物はあるのですが、パッと見には、ここにサウナがあるとはすぐには思わせません。

 ちょうど画面の中央くらいに「久慈サウナ 4F」という看板が写っていますが、道行く人にアピールするのは、このアイテムのみ。世の中では「サウナブーム」なんて言われていますが、この地で営業を開始した昭和56年から、この姿勢はほぼ変わらないそうです。サウナ愛好家たちからは密かに北日本屈指の名サウナと言われつつも、このなんともいえない奥ゆかしい感じ・・・もう“ビビッ”と来てしまいます。距離や時間なんて関係ありません。

なお、のちほど久慈サウナの専務さんにうかがったところ、「お金は、看板よりも、お客さんのためになる使い方に消えてしまうんですよね(苦笑)」と・・・。

いずれにしても「いやぁ、来てよかった。でも、どんなサウナが・・・」とドキドキとワクワクがMAXになる瞬間なのでした。

♦︎グッとくるエレベーターで4Fへ。ドアが開いた瞬間に心を撃ち抜かれる、味わいしかない風景

3~4人しか乗れないかもしれないエレベーターで4Fに上がります。

結論から申しますと・・・このとき1Fで「閉まる」のボタンを押した瞬間から、取材を終えてお店をあとにするまで、ずっと多幸感に包まれていました。

上昇するゆっくりとしたスピードも、男性なら2~3人が乗ってしまうとちょっと気づまりなくらい小さなこのエレベーターのサイズ感も。もうすでに、たまりません。そして4Fに着いて扉が開いた瞬間、心のいちばん奥から“うわぁ”という声にならない呟きが・・・・・・。

この小さな看板と玄関。ずっと変わらないというエントランスも、シンプルだからこそストレート。

マジで・・・来てよかった。けっして言葉数は多くないけれど圧倒的な岩手出身の世界に誇るエースたち~菊池雄星投手や大谷翔平投手、佐々木朗希投手~の剛速球のように、「どん」という音がハートの奥底に響きます。

♦︎フロントも、休憩室も、パウダーエリアも。この居心地と安らぎを、ぜひ体感いただきたいです!

前置きが長くなってしまいすみません。ここからいよいよ久慈サウナさんに足を踏み入れてのいわば本番なのですが、本当に言葉にすると陳腐になってしまうので、あとは淡々と挙げさせていただきます。

壁も天井も柱も、そしてレトロな味わいを放ち続ける照明器具たちも営業開始から一切変わっていないそう。やはりこちらの施設も、どこを見ても清潔だからこそ、この年季の入り方、古さが「味わい」であり、「ノスタルジー」に感じられるのですよね。

・・・と、長々書いてきましたが、まだまだ言い尽くせません!
つづきはSAUNA BROS.WEBへどうぞ!

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<ノスタルジックサウナ写真集撮影レポ>この施設の、ここが好き:第2回『サウナピア』編

2022-05-17 19:51:07

マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。

訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。

2回目の今回は愛知・豊橋市の「サウナピア」さんです。

◆昼間もいいけど、夜のネオンは圧巻。入口からたまらなすぎて、いつも息をのんでます
はい。まずは何をおいても「サウナピア」さんの顔ともいえるロゴ看板。昼間もこの書体にはたまらんものを感じますが、仮に午前中や早めの午後に訪問したとしても、できればネオンが点灯する日暮れ過ぎまで居たいなぁと思ってしまうんですよね。とにかくネオンには・・・引き込まれます。そうDNAに仕込まれているんでしょうね。

極私的な意見ですが、駐車場の向こうからこの看板を見ると、頭の中でオーティス・レディングの「ドッグ・オブ・ザ・ベイ」が鳴り始めます。「ピア」には「埠頭」という意味もあるので、あながち外れていないとは思いますが・・・。あ、時々、ベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」のときもあります。あのオーティスやベンのやや哀愁まじりなポップな声で唄われるメロディ、キライって人はいないですよね?(以上はあくまでも個人の主観です。。。すいません。でも良ければ、皆さんの頭の中になるメロディも教えてください♪)

(見出し下の写真、そして、この↑の写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる圧倒的な・・・息をのんでしまうものを掲載します!)

◆エントランスには鉢植えの花々。そしてバイキングのマスコットが描かれたマット
……と長くなりますので、つづきはSAUNA BROS.WEBでへ

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取材中、その仕事ぶりにグッときたポイントを施設ごとに紹介します。初回は千葉・木更津の「サウナきさらづ つぼや」さんです。

2022-05-17 09:48:51

現在、取材を進めている各施設でも、昭和の時代から大切に守ってきたモノや風景を写真で切りとらせていただいていますが、たとえばこんなところにグッと来ていますよ、というのをちょっと挙げてみようかなと思っています。

あくまでも筆者の私見というか個人的主観であり、また数カ所ずつで、かつざっくりな感じなので、もし訪問されたことがある方で「俺はココが好き」「細かいけど、このディテールがいいんだよね」と思われた方がいたら「#ノスタルジックサウナ」とハッシュタグを入れて、ツイッターやインスタグラムでツッコミ入れていただいたり、教えていただければ(笑)!

千葉・木更津の「サウナきさらづ つぼや」のグッとくるところ

広い駐車場の向こうに見える、ロッジ風のたたずまいと赤い屋根。
この「つぼや」さんですが、訪問するたびに自分の頭の中ではライ・クーダーのスライドギターの音色が鳴り響いてしまいます。どこか映画「パリ・テキサス」のモーテルのシーンなんかを思い出すというか(あくまでも“雰囲気”であって、建物のルックスではないんですけどね)。でも、とにかく味わい深いロッジ風の建物には、もう、たたずまいを見るだけでグッと高揚してしまうんですね。

実は数年前の秋に、相次ぐ大型台風で房総半島全体が大きな被害を受けましたが、その際につぼやさんの屋根も大きな損傷を。修繕してくれる業者さんがいつ来てくれるか分からないという状況下で、お客様を1日でも待たせたくなかったご主人は、なんと自らこの急な屋根にロープでぶら下がり、たった1人で修繕されたとか。今回の取材では、その修繕の痕も含めて、屋根裏部屋ものぞかせていただきました。ものすごく歴史と思いを感じる空間がそこには広がっていました。

エントランスに配された観葉植物と味わい深いフロントと通路。
今回の写真集でお邪魔した施設のいくつかには、共通点があります……
長くなりますので、つづきはSAUNA BROS.WEBで!

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いま記録に残しておかないと、姿を消してしまうモノや風景がノスタルジックサウナにはあります

2022-05-09 20:00:00

なぜ、この写真集を作ることにしたか、というのにはさまざまな思いや理由があるのですが、そのひとつとして、「いま記録しておかないと、姿を消してしまうモノや風景」が、それらの施設にはまだ残っているから、という側面があります。

サウナは日常生活の中で、普通に「利用するもの」なので、施設さんで使用しているモノや部品が壊れてしまったら、まずは修理するわけです。ただ、出荷する側のメーカーさんのほうでは時代の推移とともに次々と新商品に切り替えたりするわけで、「あの機種や商品の部品はもう作っていないよ」なんてことになったりも。そうすると施設さんのほうでも「じゃあ新しい機種に入れ替えるか」ということになり、そうしたものはいずれ見かけなくなっていくわけです。

でも、日本の各地には、そうした「消耗品」であっても、いまだにレトロともいえそうなものを現役で使っている施設さんがいくつかありまして……。それはすなわち、故障や不調に陥らないよう、普段からとても丁寧に、ピカピカに維持や手入れをしているという証左であり、そうした施設が今回撮影させていただいている「ノスタルジックサウナ」なんですよね。

そうしたモノや、それらが今も使われている風景を写すことは、つまり施設の方の「サウナ」そして「サウナ客」への思いを記録することにもなるんじゃないかなと。そうした中から日本のサウナの素晴らしさをあらためて感じ取りたい、なんて思っているわけです。

次回、取材させて頂いた施設のグッときたポイントを紹介していきます。

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【お知らせ】お返しプラン『プランG-2 「ノスタルジックサウナ写真集」(サポーター名入り)+施設貸切権コース:サウナセンター(東京都)』の条件が変更になりました。

2022-04-30 12:30:00

この度は、募集開始早々にも関わらず、数多くのご支援ありがとうございます。

お返しプラン『プランG-2 「ノスタルジックサウナ写真集」(サポーター名入り)+施設貸切権コース:サウナセンター(東京都)』の条件が変更になりましたので、お知らせいたします。

ご利用条件の「貸切2時間」だったところ、1時間延長となり「貸切3時間」。さらに「男性グループのみ」から、「男女同性グループのみ」に変更となりました。
※2022年4月30日12:30にプロジェクト該当部分を赤文字にて変更しております。
※具体的な日程についてはご購入いただいた後に当方より調整のご連絡をメールさせていただきます。

◆ご利用条件
※04/30に条件が変更となりました。
男女同性グループのみ
・平日のご利用(3時間

引き続き、宜しくお願いします。

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