マグ万平さん、柳橋弘紀さん(「のちほど」チーム)とSAUNA BROS.編集部で制作を進めている「ノスタルジックサウナ写真集」。現在、クラウドファンディングも実施させていただていますが、同時進行で掲載させていただく施設への取材も行っています。
訪問時、撮影時に、思わず“グッ”と来てしまうポイントを施設ごとに挙げさせていただくとともに、皆さんからも「ココがいいよね~」「ココがたまらず好きなんだ」という声をぜひお聞かせ願えればと思っています。
第3回目は岩手・久慈市の「久慈サウナ」さんです。
(このページで、便宜上何点か掲載している写真は、編集部員がスマホで撮ったものです。念のため。写真集では、プロによる思わず息をのんでしまうものを、あますことなく掲載します!)
♦︎看板よりも、経費は“お客さんのためになる使い方”を・・・。建物の入口で、まず胸が熱くなります!
さて、今回はこの久慈サウナさんへのアクセスについて、まず記したいと思います。もし車なら東北自動車道を九戸ICで降り、約40~50分ほど。公共交通手段を使う場合は、高速バスで東北新幹線の盛岡駅(乗車時間=約2時間45分)か二戸駅(乗車時間=約1時間10分)からそれぞれ山間を抜けて行くか、八戸駅からJR八戸線で約1時間40分ほど太平洋沿いを揺られて行くか。
ほかに気仙沼方面からやはり太平洋沿いを三陸リアス鉄道で北上するという行き方もありますが、今回私たちは八戸線でのルートでお邪魔しました。
実は初めての訪問ということもあって、車窓を眺めながらの時間は本当にすぐに過ぎてしまいました。山のグリーンの中を走る区間あり、深いブルーの海沿いの国道を並走する区間あり。豊かな風景を目にしながらの行程は、体感的には“あっという間”と言っていいほど(※あくまでも個人の感想です)。
到着した久慈駅から徒歩1~2分。まさに駅前にその建物はあるのですが、パッと見には、ここにサウナがあるとはすぐには思わせません。
ちょうど画面の中央くらいに「久慈サウナ 4F」という看板が写っていますが、道行く人にアピールするのは、このアイテムのみ。世の中では「サウナブーム」なんて言われていますが、この地で営業を開始した昭和56年から、この姿勢はほぼ変わらないそうです。サウナ愛好家たちからは密かに北日本屈指の名サウナと言われつつも、このなんともいえない奥ゆかしい感じ・・・もう“ビビッ”と来てしまいます。距離や時間なんて関係ありません。
なお、のちほど久慈サウナの専務さんにうかがったところ、「お金は、看板よりも、お客さんのためになる使い方に消えてしまうんですよね(苦笑)」と・・・。
いずれにしても「いやぁ、来てよかった。でも、どんなサウナが・・・」とドキドキとワクワクがMAXになる瞬間なのでした。
♦︎グッとくるエレベーターで4Fへ。ドアが開いた瞬間に心を撃ち抜かれる、味わいしかない風景
3~4人しか乗れないかもしれないエレベーターで4Fに上がります。
結論から申しますと・・・このとき1Fで「閉まる」のボタンを押した瞬間から、取材を終えてお店をあとにするまで、ずっと多幸感に包まれていました。
上昇するゆっくりとしたスピードも、男性なら2~3人が乗ってしまうとちょっと気づまりなくらい小さなこのエレベーターのサイズ感も。もうすでに、たまりません。そして4Fに着いて扉が開いた瞬間、心のいちばん奥から“うわぁ”という声にならない呟きが・・・・・・。
この小さな看板と玄関。ずっと変わらないというエントランスも、シンプルだからこそストレート。
マジで・・・来てよかった。けっして言葉数は多くないけれど圧倒的な岩手出身の世界に誇るエースたち~菊池雄星投手や大谷翔平投手、佐々木朗希投手~の剛速球のように、「どん」という音がハートの奥底に響きます。
♦︎フロントも、休憩室も、パウダーエリアも。この居心地と安らぎを、ぜひ体感いただきたいです!
前置きが長くなってしまいすみません。ここからいよいよ久慈サウナさんに足を踏み入れてのいわば本番なのですが、本当に言葉にすると陳腐になってしまうので、あとは淡々と挙げさせていただきます。
壁も天井も柱も、そしてレトロな味わいを放ち続ける照明器具たちも営業開始から一切変わっていないそう。やはりこちらの施設も、どこを見ても清潔だからこそ、この年季の入り方、古さが「味わい」であり、「ノスタルジー」に感じられるのですよね。
・・・と、長々書いてきましたが、まだまだ言い尽くせません!
つづきはSAUNA BROS.WEBへどうぞ!