クラウドファンディングも残り4日となりました。1月12日のスタートから、本当に多くの方にお気持ちを寄せていただき、毎日胸いっぱいになっております。ありがとうございます。
今日は少し、今までと違うことを書きたいと思います。すぐに実現する話ではないかもしれませんが、未来へ向かって。わたしの想いです。
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いとなみ舎の加工場の目の前には、能美中学校があります。毎日毎日、元気に遊び、通学するこどもたちを目にします。
いとなみ舎の加工場の隣には、「イリニ・オリーブ園」という市の管理するオリーブ園があります。2022年の3月、能美中学校の生徒さんらと一緒に、ここに50本のオリーブを植えました。
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地域おこし協力隊の頃から、江田島市内の小学校・中学校・高校、そして特別支援学校に授業などで行く機会をいただいてきました。オリーブの取り組みを話したり、時には一緒に作業したり収穫したり。
江田島市がオリーブ振興を始めた経緯をこどもたちに話すことは、江田島市の過去と現在地を話すことでもあると感じています。人口減少、耕作放棄地の増加、新たなブランド品づくりや仕事づくりの大切さ。
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江田島市は、やはり島ということもあり、仕事がなかなかないのが現状です。各事業者さんや関係機関の頑張りもありますが、やはりなかなか、選べる職種も多くはありません。
わたしは江田島市の暮らしが大好きです。自然があり、街で暮らすのとは違う時間軸やペースがここにはあります。
ここで自分がオリーブ農家として暮らすことで、こどもたちに、「島でこんな生き方もあるんだ」と少しでも思ってもらえたら嬉しいです。将来を選ぶ選択肢が少しでも広がるように。
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オリーブという作物は木なので、どうしても、実がなるまでに時間がかかります。また、「作付面積を増やしたから今年の収量が昨年の10倍になった」ということが起こりにくい作物です。
収穫量やそれを原料に作れる商品数は、ある意味で上限があります。
一方で、体験や飲食にはまだまだ大きな伸びしろがあります。幸いオリーブは、体験や飲食の部分でも大きな可能性がある作物です。
いとなみ舎の加工場は、現在はほぼ食品製造のみをする施設となっています。ここを、体験や飲食の出来る施設にすることで、より多くの、幅広い意味での「商品」を生み出していくことが可能となります。
売上げが増えれば、雇用も生まれ増えていきます。
加工場の目の前で学ぶ中学生たちが仕事に就く年齢になる頃、「島でオリーブで働く」ということが増えていくように。それを目指してわたしも頑張りたいと思っています。
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オリーブの寿命は長く、丁寧に育てられた樹は数百年〜数千年も生き続けます。
正直なところ、わたしが元気に樹と過ごし、オリーブオイルを作れるのはせいぜいあと30年くらいでしょう。
わたしたちが今育てている樹が、そして施設が、長く長くここに在り続けられるために。そのためには、このバトンをリレーしていくことが不可欠です。そのために自分は、この事業をわたし個人の事業としてではなく、会社化して取り組んでいます。
これがわたしの、未来への想いです。
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オリーブが江田島市とのご縁をわたしにくれました。
神奈川や東京での暮らしも大好きでしたが、今は本当に、ここでの暮らしが幸せです。わたしと同じように、ここでの暮らしに幸せを感じる人が、オリーブとともに生き続ける。生き続けられる。そんな未来を目指して、わたしは今自分が出来ることを楽しみきりたい。そんなふうに思っています。
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長くなりました。
クラウドファンディングは1月30日まで。引き続き応援いただけると嬉しいです。
皆さんの言葉でわたしを紹介してくださったり、記事をシェアしてくださることが本当に大きな力になります。引き続きのお付き合い、どうぞよろしくお願い致します。