みなさん、はじめまして。『君が望む永遠』再開発プロジェクトディレクターのタシロハヤトです。
この度は本プロジェクトにご支援いただき、本当にありがとうございます。開発進捗レポートということで、開発の基本方針と現状について、皆さんにお伝えして参ります。
本プロジェクトで行う再開発の目的は、「出来るだけ多くの今を生きる人たちに『君が望む永遠』という名作をプレイしていただくこと」の実現にあります。❝出来るだけ多くの人たちに❞を実現するために、本プロジェクトでは、全年齢化を進めております。
『君が望む永遠 〜Latest Edition〜』はR18タイトルであるため、それを全年齢相当の内容に修正します。修正に当たっては2003年に全年齢版として発売されたPS2版『君が望む永遠 〜Rumbling Hearts〜』をベースに修正を行っていますが、内容の見直しをしつつ進めており、そのまま移植しているわけではありません。これはおおむね皆さんにとって喜ばしい結果に繋がると思いますが、一方で時代による倫理基準の変化などにより、当時よりも表現に制限がかかっている部分があることは事実です。
また本製品は「完全移植」とは異なりますので、細部の演出等においても多少の変更が加わる可能性があります。
そして❝今を生きる人たちに❞を実現するために進めているのが、新しい演出エンジンAGESmk2への移植になります。プロジェクトページではあまり語られておりませんが、âgeが演出エンジンとして使用していたAGESは、今から約20年前に開発されアップデートを重ねて進化を続けてきたものです。しかしながら、現在では市場のゲーム提供方法や、ユーザーの皆様のプレイ環境等が開発当時と根本的に変化したことにより、基礎的な見直しが必要となりました。AGESmk2はその問題を解決する新たなツールですが、その反面、従来のAGESとの互換性を捨てざるを得なかった部分が多々あり、再調整作業が必要となりました。多くの時間をかけたAGESmk2への再調整によって、本プロジェクトが掲げる、今だけでなく将来に於いても『君が望む永遠』のプレイ環境をご提供するということが実現可能となります。
現在は、AGESmk2上での動作が確認出来た状態で、ここから互換性が無くなったことで正常に動作しなくなった部分の調整や、全年齢向け表現のためのテキストや演出の修正作業を進めております。実は言うほど簡単な話ではなく、ここからが本番といったところです。これからも一歩一歩開発を進めて参りますので、応援をいただきますようお願い致します。