私たちのプロジェクトにアクセスしていただき有難うございます。天王寺楽所雅亮会(一般社団法人 雅亮会)と申します。普段は重要無形民俗文化財「聖霊会の舞楽」保存伝承のため日夜雅楽舞楽の研鑽に励んでおります。また対外的にも公演を行い、文化財の啓蒙活動も行っております。
昨年に引き続き「うぶごえ」様のサポートのもと、クラウドファンディングにチャレンジいたします。昨年も多くの方に多額のご支援を賜り誠に有難うございました。おかげで充実した舞台をご披露することができました。今年は当会設立140年の節目を迎えます。昨年以上に充実した舞台が展開できますよう、皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。
本年は先述しましたように西暦1884(明治17)年に雅亮会が設立されて140年という節目にあたります。今回は前例のない舞台にチャレンジするべく、雅楽と浪曲と落語のコラボレーションを舞台上で繰り広げ、大阪に2つしかない重要無形民俗文化財である「聖霊会の舞楽」をより多くの人々に認知していただき、応援していただきたいと願っております。浪曲パートは春野恵子師、公演全体のナビゲーターと落語パートを桂吉坊師にご出演いただきます。
左:桂吉坊師 右:春野恵子師
第52回 天王寺楽所雅亮会 雅楽公演会 「雅亮会140年~浪速の舞楽の浪花節」
場所:フェスティバルホール(大阪中之島)
日時:令和6年11月25日(月) 17時30分開場 18時30分開演
主催:天王寺楽所雅亮会
共催:天王寺舞楽協会・朝日新聞社 寺社文化財みらいセンター
雅楽演奏:天王寺楽所雅亮会 浪曲:春野恵子 ナビゲーター:桂吉坊
後援:和宗総本山四天王寺・住吉大社・嚴島神社・念法眞教・大阪府・大阪府教育委員会・大阪市・大阪市教育委員会・日本芸術文化戦略機構(JACSO)
企画制作:天王寺楽所雅亮会・グリーンズコーポレーション
チケット:当日指定(当日会場にて16時30分より引き換え)
5,000円(令和6年9月14 日(土)より一般販売開始予定)
プログラム
第一部 楽の音冴える樟蔭忌
浪曲 樟蔭忌余芳
管絃 盤渉調音取 白柱
舞楽 北庭楽
第二部 世界に羽ばたく浪速の舞楽
落語&浪曲 雅亮会140年
舞楽 還城楽
舞楽 陪臚
浪曲 長慶子
もともと「天王寺楽所」は平安時代以降連綿と続いてきた雅楽伝承団体である「三方楽所」の一つでありました。明治遷都によって三方楽所の楽人たちが東京へ召されていくと、四天王寺での法要に雅楽舞楽が用いられなくなってしまう危機を迎えました。そこには東京へ行くことを拒んだ者も居ましたが、とても存続できる状況ではありませんでした。そこで民間の同志によって結成されたのが雅亮会です。
その精神は現在の会員にも受け継がれ、それぞれが仕事を持ちながら文化財の保存伝承に心血を注いでいます。昨年は残念ながら大阪市の助成金を得ることが叶いませんでしたので、クラウドファンディングという形で資金獲得を目指しました。おかげで多くの皆様にご支援を賜ることができました。今年も、より充実した舞台にできるようご支援をお願いする次第です。
雅亮会の歴史は明治17年(1884年)に遡ります。雅楽は、明治維新まで、大内(内裏・京都)、南都(奈良)、四天王寺(大坂)の三方の楽団(楽所)で伝承され、それぞれが独自の伝統を保ちつつ、宮中の大きな舞楽行事では合同チームで行うなど、協働して日本の雅楽を伝承してきました。ところが明治維新によって天皇が東京へ移り、東京で宮中行事を維持するために、三方の楽人たちを上京させて、政府内に一つの雅楽演奏部門を設置しました。これが現在の宮内庁式部職楽部の前身です。
このとき天王寺楽所は、いったん消滅し、天王寺舞楽由縁の雅楽伝当が廃絶されそうになりました。聖徳太子のみたまをお慰めする四天王寺最大の舞楽法要である「聖霊会」も、明治3年を最後にいったん途絶えました。これを惜しんだ民間の人たちが、聖霊会と天王寺舞楽を存続させようと立ち上がり、旧天王寺楽人の門を叩いて伝授をうけ、民間の力だけで明治16年に聖霊会を復興させました。聖霊会では舞楽曲が二十五曲も演奏されます。行政の支援なしに、それらを見事になしとげた人たちで、永続的に聖霊会を執行して天王寺舞楽を伝承するべく、結成されたのが「雅亮会」です。
それ以来、諸々の災害や第二次世界大戦をも乗り越えて、雅亮会は、着実に後継者を育成して、今日まで聖徳太子以来の天王寺舞楽を伝承し、広く市民に公開してきました。
雅亮会は、「聖霊会」などの四天王寺での伝統的な舞台に加えて、住吉大社、嚴島神社で定期的に奉納舞楽を行ない、一年に一回大阪のフェスティバルホール等での自主公演会を催しています。また、アメリカ・カーネギーホール公演、ヨーロッパ各国、ニュージーランド、韓国、中国、チェコ(大統領臨席)など豊富な海外演奏経験も持っています。令和2年には国立劇場で「天王寺舞楽」のタイトルで単独公演も行いました。雅亮会の実際の活動、演奏については下記の動画をご参考にしてください。
令和4年度 四天王寺 聖徳太子千四百年御聖忌を記念した特別な「聖霊会」の模様
令和4年度 四天王寺 日本にお経が伝来したことを記念して執行される「経供養」の模様
令和5年度 嚴島神社元始祭奉納舞楽の模様
受賞歴としては、これまでに大阪府府民劇場奨励賞(昭和33年)、大阪文化祭賞(昭和41年)、大阪府民劇場賞(昭和52年)、大阪府知事表彰(昭和60年、62年)、文部大臣表彰(昭和62年)、伝統文化ポーラ賞地域賞(令和2年)を受賞しています。
また、雅亮会会長小野樟蔭は上方芸能人顕彰を受け、初代雅亮会楽頭の小野摂龍は大阪文化賞を受賞しています。二代目雅亮会楽頭で初代雅亮会会長でもあった小野功龍は平成26年に日本芸術院賞・恩賜賞を受賞しています。
目標金額は120万円です。
使途としては、来場者へのプログラム無償配布に50万円、舞台演出の充実に50万円、返礼品の費用として20万円を予定しております。
今回のプロジェクトにご賛同頂き、ご購入頂いた全ての方にお礼のメッセージを、さらに合計1万円以上をご購入の方には本公演の特別レポートを公開致します。当日のリハーサル風景やここでしか見られない画像などを掲載する予定です。ご期待ください!
公演会鑑賞チケットに関する返礼品
雅楽公演会は、開場1時間前の午後4時30分よりお手持ちの鑑賞券をホール受付にて座席指定していただくシステムを取っております。良い席で鑑賞されたいお客様が開場の何時間も前から列をなすことも珍しくありません。その様な状況に鑑みまして、今回返礼品に事前に良席を確保させて頂き、ゆっくりご来場頂けるよう返礼品をご準備致しました。
◉中央部分ボックス席背後の一等席(1万円)数量50
舞台全体を鑑賞して頂きやすい座席をご提供致します。
個別の席の指定はできません。並びでの確保は可能です。お一人様最大5枚までとさせて頂きます。
※11月20日 19:00までの期間限定の受付となります。
◉ボックス観覧席(2万円)数量20
来賓や招待者が使用する座席の一部をご支援頂いた皆様にご提供致します。
個別の席の指定はできません。並びでの確保は可能です。お一人様最大2枚までとさせて頂きます。※11月20日 19:00までの期間限定の受付となります。
◉日本画家中田文花イラスト天王寺舞楽クリアファイル(2千円)数量100
日本画家の中田文花様に描いて頂いた舞楽イラストをあしらったクリアファイルです。今回限定ですので、是非お求めください。
◉雅亮会発行雅楽譜面(早物三管セット)(1万円)数量限定なし
雅亮会が発行している雅楽譜(早物)を龍笛・篳篥・鳳笙3冊セットでご提供します。
※昨年と同じ内容となります。
◉デジタルプログラムへのお名前掲載(2千円)数量限定なし
公演会終了後1週間以内に当会HPにてフリーダウンロード可能なデジタルプログラムに、支援者としてお名前を掲載させていただきます。
◉公演会限定トートバック(3千円)数量50
A4サイズの書類が収まるトートバックです。
◉公演会限定Tシャツ(4千円)数量各サイズ20
公演会を記念して舞楽柄のTシャツを作成しました。サイズS,M,Lよりお選びください。
*10/12更新
鼉太鼓アクリルキーホルダーについて
対となる”龍”バージョンを追加いたしました。
それに伴い、当初設定しておりましたアクリルキーホルダーの名前を”鳳凰”へ修正いたしました。(デザインイメージに変更はございません)
◉鼉太鼓アクリルキーホルダー(鳳凰) (1千円)数量50
四天王寺の右方鼉太鼓をデザインしたアクリルキーホルダーを製作しました。
◉鼉太鼓アクリルキーホルダー(龍) (1千円)数量50
四天王寺の左方鼉太鼓をデザインしたアクリルキーホルダーを製作しました。
9月14日 クラウドファンディング開始
10月下旬より 公演会に向けた全体練習開始
11月25日 第52回雅楽公演会本番
11月29日 クラウドファンディング終了
私たちは「浪速に残る最古の古典芸能」である「天王寺舞楽」を伝承し続けています。それは経済至上主義である現代社会においては意味のないことかも知れません。しかしコロナ禍で人との接触が制限される中、文化・芸術・芸能の持つパワーを知らされました。
私たち雅亮会は民間の団体です。会員はそれぞれ仕事をしながら余った時間を「天王寺舞楽の伝承」に心血を注いでいます。是非皆様のご支援を賜り後世に伝えていきたいと願っております。是非ご支援をよろしくお願いいたします。