初めまして、令和6年4月に身延山奥之院思親閣(みのぶさんおくのいんししんかく)第55代別当に就任させて頂きました下里是龍(しもざとぜりゅう)と申します。
この度、身延山奥之院思親閣で行われる「御厨子塗替え修復並びに御衣奉納報恩のプロジェクト」にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。
奥之院思親閣は山梨県身延山の山頂(標高1153メートル)にあり、鎌倉時代に日蓮宗の宗祖日蓮聖人が晩年過ごされた地となります。
身延在山の9年の間、故郷のことを思い出されては、西谷のご草庵より50丁(約5.5km)の道なき道を登られ、遙かに房州小湊のご両親と師の道善房を追慕されたと言われています。
ご安心ください、当時は片道2時間かけての移動でしたが現在は身延山ロープウェイで山麓久遠寺駅と山頂奥之院駅を約7分間で移動可能となっています。
奥之院思親閣は思親大孝(ししんだいこう)の霊場で、現在も日々多くの参詣者が訪れています。
身延山奥之院思親閣マップ
本プロジェクトでは、身延山奥之院思親閣に安置された日蓮聖人、御両親、六老僧の御厨子を修復・塗替えし、金箔を新たに施すことを目指します。この修復作業は、405年もの歴史を持つ御厨子が、次の世代へとしっかりと引き継がれていくために必要不可欠なものです。また、完成後には新たに御衣を奉納し、日蓮聖人への報恩を示すとともに、永続的にその尊厳を保つための大切な儀式を行いたいと考えています。
日蓮宗総本山身延山久遠寺の奥之院である思親閣の祖師堂にて宗祖日蓮聖人の御尊像は世界平和、国家安泰、日々の私達の生活を見守ってくださっています。
奥之院思親閣に御安置される日蓮聖人像は「育恩之峰祖師(いくおんのみねそし)日蓮大聖人像」と古来から呼ばれており「知恩報恩(ちおんほうおん)」という日蓮聖人のお言葉にあるように追慕(ついぼ)の山である奥之院を体現されるご尊像となっております。
思親閣祖師堂内の日蓮聖人御尊像、またその脇にご安置されるご両親、六老僧のご安置されるお厨子を見てみると時を経て大分傷んでいるように見受けられました。
それもそのはず、今から約400年の昔、元和5年(1619)加賀藩主前田利家公側室・壽福院殿華岳日栄大姉(二代目藩主、利常公の母)が利家公の菩提を弔う為に身延山奥之院祖師堂及び拝殿・五重塔を建立寄進され、その5年後祖師堂落慶。時流れ、第58世是運院日環代にお厨子を新設。祖師堂建立からは約405年、宮殿新設からは約200年の時が流れ現在に至っています。
この長い年月の中で、数多くの皆さまに支えられてきました。しかしながら、御厨子は長年にわたり金箔や漆の剥げ、細部の損傷、変色が目立ち、修復が急務となっております。
後世の皆さまにもこの育恩の日蓮聖人にお参りいただき大切な人の御供養をしていただきたい。
そう思いこの事業を発願しました。
これまでも多くの方々に支えられてまいりましたが、さらに多くの方々に身延山の魅力をお伝えしたいと考えておりましたので新たなお返しを考えていたところ、日蓮聖人御手植えの杉で制作した木札を返礼とさせていただく事といたしました。
(※台風により折れてしまった枝を有難く使わせていただきます。)
※「日蓮聖人お手植杉」とは身延町指定文化財に指定されている樹齢700年を超える日蓮聖人が植えた4本の杉の巨木のこと。
現在、御厨子は運び出しを終わり、各所修復に向けての調査中となっています。
分解作業を行いながら修復に必要な部分を見定めます。
痛みがひどい部材は再度制作からはじめます
(↑こちらの白木の龍の彫り物は痛みが激しかったので全て一から彫りなおしました)
私たちは、これまでに受けた多大な恩恵に感謝し、さらに未来へと繋がるよう御厨子を修復することが、日蓮聖人への恩返しであり、また後世に残すための大きな礎となると信じています。
今回その過程において、御厨子の後ろの壁の中に隠されていた身延山所蔵の万年救護の大曼荼羅が400年の時を超えて影現されました。
この大変貴重な万年救護の大曼荼羅は、日蓮大聖人からの時を超えた贈り物として、この大きな功徳をより多くの皆様方へお届けしたく存じます。
(令和7年8月頃、御厨子が戻るまで思親閣へご参拝頂けましたら、直接お参りする事が出来ます。)
集まった資金は、以下の用途に使用いたします
御厨子の修復:専門の職人による御厨子の洗浄、修復、塗替え、金箔の貼り替え、漆の再塗布、損傷箇所の修繕など
御衣の奉納:夏用と冬用の2種類の衣の製作・新調
ご支援いただいた皆様には、感謝の気持ちを込めて以下のお返しをご用意しております
◎日蓮聖人お手植え杉の木札(大)(中)(小)
樹齢700年を経過した日蓮聖人お手植え杉の特別な木札です
(大)約242mm×162mm
(中)約210mm×145mm
(小)約40mm×13mm
※日蓮聖人お手植え杉の木札 イメージ画像(大)(中)(小)
◎限定御朱印
4回のショート勧進ごとに違ったハガキサイズの御朱印
第一回目「知」 第二回目「恩」 第三回目「報」 第四回目「恩」
(一枚の台紙に各プロジェクトの御朱印を集めると『知恩報恩』の御朱印が完成します)
※1期ショート勧進の御朱印イメージ画像
4種類の各ショート勧進の御朱印を全て集めた方には、4回目の御朱印と一緒に御朱印台紙をお送りさせていただきます。
※御朱印台紙に1期〜4期ショート勧進の御朱印をのせたイメージ画像
◎特製開運香
特製のお香となります。
※イメージ画像
◎御衣の御守
思親閣 育恩の祖師が長い年月お召しになって頂いた御衣を裁断したものをお守り袋に収納し贈呈させていただきます。
※イメージ画像
奥之院思親閣 奉安 育恩祖師日蓮聖人のお目通り式に参加することが出来ます。
式の中では、願いを叶える特別祈祷も行います。
お目通り式終了後、普段は入ることの出来ない育恩殿で絶景 世界遺産 富士山を眺め、お茶をお飲みになりながら思親閣の僧侶とお話することが出来ます。
所要時間:約40分
参加人数:1名〜20名
全力勧進
お礼のお手紙のみで特別なお返しはご用意しておりません。全力勧進いただくことで最も修復に貢献いただけるコースとなります。
※また、通期ロング勧進におきましては下記お返しをご準備していますので、ご覧になっていただければ幸いです。
◎巻物に芳名記載(祈願・回向)御厨子の中に格納
◎特製御朱印
など
※また、奥之院思親閣の現地においてもご賛助を賜っております。丹誠された方のお名前を記した巻物を御厨子へお収めさせていただきます。
1期ショート勧進:御厨子修復編 其の一(解体・修復作業)⬅︎今回のプロジェクトです
2024年12月〜2025年2月
2期ショート勧進:御厨子修復編 其の二(組み立てと金箔貼り替え)
2025年5月〜2025年7月
3期ショート勧進:御衣奉納編(新しい御衣の製作と奉納)
2025年12月〜2026年2月
4期ショート勧進:感謝祭・報恩感謝の儀式編(御厨子修復完成後の奉納式や記念行事、維持や後世への継承)
2026年6月〜2026年8月
通期ロング勧進:お返しの届くオンラインお賽銭というイメージで、皆様のご都合でいつでもどこからでも長期にわたってご支援いただけるプロジェクトです。
2024年12月〜2026年8月末日迄
皆様のご支援が、この歴史ある修復事業を成功に導くための大きな力となります。日蓮聖人の教えを尊び、次の世代に受け継いでいくためには、今がその時だと考えています。御厨子を修復し、御衣を奉納することは、日蓮聖人とその教えを未来へ繋ぐための大切な儀式です。どうか、皆様の温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
身延山奥之院思親閣(みのぶさんおくのいんししんかく)
〒409-2524 山梨県南巨摩郡身延町身延4223
身延山域全体マップ
身延登山鉄道株式会社様のウェブサイトには、奥之院思親閣までの登山道を紹介している身延山奥之院参道情報や、ダイヤモンド富士をはじめとする絶景を捉えたギャラリーページなどがございます。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、お返しをお届けします。