はじめに・ご挨拶
こんにちは、長野県東御市にあるデザインスタジオPh.D.(フッド)の荒井健次と申します。
私たちはビンテージ家具の輸入販売、お持ち込みいただいた椅子の張替えや家具の修理をしております。
張替えの際に出てしまう端切れや糸くずは、今現在一般的には廃棄されるのが普通ですが、どうしてももったいなくて捨てられず、それを原料に何かモノづくりができないか考え始めたのがきっかけで「oops」(ウップス)というアップサイクル のプロジェクトが生まれました。
今では、様々なメーカーやブランド、クリエイターに協力をして頂きながら、自分たちの出すゴミの他にも、生産の現場から出る糸くずや端切れを使いモノづくりを続けています。
このプロジェクトで実現したいこと
まず私たちがやりたいことは、事業のテーマにも掲げている持続可能なモノづくりの仕組みや考え方を作ることです。
今現在衣料などの生産現場において大量の端切れや糸くずなどの繊維くずが破棄され焼却処分、埋め立てられている現状があります。また衣料の廃棄も年間100万tほどにのぼり、たくさんの繊維クズがゴミとして破棄され続けています。
埋め立てたあとは、石油由来の繊維くずは土に還るのに何百年もかかると言われており、現状を続けていけば今後ゴミの山になることは目に見えて分かるかと思います。
少量ではありますが古布のリサイクルはフェルトに加工するのが一般的で建築資材として使用された後に残念ながら廃棄、同じように埋め立てられている現状もあります。
また衣類を生産することや、日々の洗濯を行うことによってマイクロプラスチックと呼ばれる化石燃料由来の微細な衣類の繊維が海上に流れ出しています。同様に何百年も分解されずに浮遊するため海上汚染にも大きな影響を与えているとも言われています。
ただここで一番重要なことがあります。
普段の生活の中で考えたり、良いと思って実行しても成果を得た実感がわかない事柄であるために、今現在までもずっとこのような現状が続いてしまっている原因なのではないかと思います。
今のところ普段の生活では大きな影響が目に見えてわかりにくいため、日々の忙しい生活や仕事に追われて分かってはいるものの何をしたらいいのかわからなかったり、色々な原因があるとは思いますが、ものを作ることを通して楽しくそれを解決できたら少しづつ環境負荷を減らすきっかけになるんじゃないかと思っています。
また廃棄するものを長い年月をかけて最後まで使い切ることによって、環境を顧みない生産を抑えることにも少なからずともつながるのではと思っています。
このプロジェクトを通してたくさんの人に参加してもらい、環境負荷を減らしながら楽しくモノづくりをするもっと大きなプロジェクトにすることを目指します。
プロジェクトをやろうと思った理由
事業を立ち上げる以前大手家具メーカーに勤めていた頃、たくさんの端切れを毎日廃棄している事に勿体無いなと憤りを感じていました。しかしながら企業の一従業員として何かしようと思ってもどうしようもできない現実もあり、必ず自分で事業をやるときは端切れも捨てずに有効活用しようと心に誓っていました。
実際に個人として事業を立ち上げたとき端切れを使いパッチワークのようにはぎ合わせてビンテージの家具に張ったりする事で昇華していましたが、パッチワークできない細かい糸くずなどは溜まっていく一方。
そこで東京を拠点に活躍されているテキスタイルデザイナーの氷室友里さんに相談させていただき、その細かい端切れや糸くずをどのようにすればまた使えるようになるか一緒に考えることが始まりました。その後たどり着いたのが、フェルトを作る要領で繊維同士を絡ませて生地として一体化させる技術でした。
ここからアップサイクルプロジェクトとしてモノづくりがスタートしました。
そしてプロジェクト名には「oops」という名前を付けました。
このプロジェクト名は”one off productions(1点もの)”と、”out of productions(生産中止)”の両方の意味合いを含め、これらの頭文字をとりました。環境負荷を顧みないマスプロダクトに警鐘を鳴らすことへの思いを込めました。
今では長野市の靴下メーカーTAIKO様など、様々なメーカーやブランド、クリエイターにご協力いただき自分達が出すゴミ以外も集めそれを原料にモノづくりをしています。
そして今回クラウドファンディングに参加させてもらうきっかけになったのは新型コロナウイルスでした。環境破壊が進み今まで人間の生活には影響が及んでいなかったウイルスが表沙汰になったという情報を耳にし同時に今までの環境負荷が自分達に返ってきているのではと危機感を感じました。
自分たちのできる事をもっとたくさんの人に知ってもらい環境負荷を減らすために「oops」というアップサイクル のプロジェクトをもっと大きい輪にしたいと思い参加させてもらう事になりました。
これまでの活動
・水戸芸術館(茨城)にてワークショップ講師(ハギレを使用した椅子の張替え)、ミュージアムショップでの「oops」商品販売
・代官山 蔦屋書店(東京)にて開催された、黒田美津子さん著『tangent ー接点』刊行記念フェア 〈つないで生かす、暮らし〉展に参加、「oops」商品販売
・雑誌『nice things』に、東御市(長野)アトリエ(2017年11月号)、長野市(長野)で仲間と運営
するお店「Lighthouse」(2021年1月号)を掲載
・雑誌『casa brutus』、『&premium』等張り替えた家具やお店のことなどの掲載実績あり
資金の使い道
全てお返し生地や商品の制作経費に充てさせていただきます。
お返しについて
・ポーチコース(4000円)
様々な端切れや繊維クズを原料に使った生地のポーチとなります。
柄は全て違う一点物。プロジェクトに参加している作家、私たちによる手作りです。
生地本来のデザインを楽しんでいただくためシンプルな形、しっかりした生地の一枚仕立ての仕様でスッキリしたデザインとなっています。
柄はお選びいただけませんが偶然の出会いも今回のプロジェクトの醍醐味として楽しんでいただければ幸いです。
代表荒井健次のお礼の手紙付きです。
サイズ:横17cm×縦14cm
お届け予定日:2021年3月下旬から4月上旬頃、ご準備出来次第のお届け
・クッションコース(1点8000円、2点セットで14000円)
靴下メーカーTAIKOに協力提供いただいた製造時に出る糸クズを使ったクッションとなります。
その靴下の糸が持つ特性でもある伸縮性と消臭効果。その糸くずを中材に使用し適度な弾力を付加しました。
またクッションの上半分を覆う透明の生地は髪の毛の5分の1ほどの細い繊維で織られた特殊な生地。普段使いにも耐えうる十分な強度を持ちつつ、最大の特徴でもある透明感に加えてずっと撫でていたくなるような肌触りの良さが特徴です。
下半分はポーチと同様にその糸くずから作った生地。
ファスナー仕様にする事で自由に中材の調整をしたり、新たに繊維クズを中に入れて使えたり、自分でカスタマイズやメンテナンスしやすいデザインとし、ゴミ問題を自分ごと化できるようにしました。
様々な色の糸が織りなす1点ものの楽しさはインテリアの差し色として最適です。
柄は全て違う一点物、私たちによる手作りです。柄はお選びいただけませんが偶然の出会いを楽しんでいただければと思います。
代表荒井健次のお礼の手紙付きです。
サイズ:45cm角
お届け予定日:2021年3月下旬から4月上旬頃、ご準備出来次第のお届け
・ブランケットコース(26000円)
oops設立当初からご協力いただいているテキスタイルデザイナーの氷室友里さんに製作をしていただいた生地を使ったブランケット。
繊維クズは氷室さんが生地を作る際に出る繊維クズを使用したもの。
ウールベースのしっかりした生地に軽やかな糸の色味が映える華やかな印象です。
フリンジ風の加工は糸くずを一緒に縫いこむことで糸の動きや色が楽しいブランケットとなっております。
柄は全て一点物、私たちによる手作りです。柄は似たようなデザインとなりますが多少の違いがございますので、改めてご了承くださいませ。
代表荒井健次のお礼の手紙付きです。
サイズ:幅140〜150cm × 100cm
お届け予定日:2021年4月下旬頃、ご準備出来次第のお届け
・ダイニングチェア張替えコース(7000円)
【ご注意ください】本お返しは大きさ60cm角以下の座面の張り替えに限定いたします。
お持ちのダイニングチェア(座面が外れるタイプ)の張替えをさせていただきます。
ウレタンは新しいものに交換、生地は在庫の生地より張らさせていただきます。
生地はお選びいただけませんが色味のご要望はお聞きさせていただきます。
代表荒井健次のお礼の手紙付きです。
※座面を外した状態でお送りいただき、張替え完了後返送させていただきます。
※チェアをお送りいただく際の送料は購入者様負担となります。
お届け予定日:要ご相談
・スペシャル張替えコース
お持ちの椅子やソファをoopsの様々な生地や革をあしらえて張替え、簡単なご要望をお聞きしおまかせにて1点物の作品のような椅子に張替えさせていただきます。
もちろん快適にお使いいただけるようウレタンや緩衝材の交換等いたします。
代表荒井健次のお礼の手紙付きとなります。
※チェアをお送りいただく際の送料は購入者様負担となります。
※お持ちのソファの大きさがどれに該当するか判断しかねる場合はお気軽にご相談ください。
<金額>
ダイニングチェア:16000円
背中も生地が張られているダイニングチェア:30000円
一人がけのソファ(幅60~90cm):100000円
二人がけのソファ(幅110~160cm):180000円
三人がけのソファ(幅180〜240cm):240000円
・リモートでワークショップコース
繊維クズを使った生地作りのワークショップをリモートで行わせていただきます。
キットをお送りさせていただき、日程のご相談をさせていただきます。
実作業は正味10分から30分ほど。繊維クズを配置した生地をこちらに返送していただきまとめて加工させていただきます。
後日完成した生地を送付させていただきますので、もしよろしければその後製作した生地やその生地を使った作品等の写真をお送りいただき、SNSや今後立ち上げ予定のメディアに掲載、ご紹介することができる権利となります。
個人の方でも団体様でも参加可能でございます。是非楽しみながらゴミでモノづくりしましょう。
<ワークショップの流れ>
お客様にテキスタイル制作に必要なキットをお送り
→リモートでワークショップを実施
→制作したものをph.d.にお送りいただく
※この時の送料は購入者様負担となります
→加工を施し完成したものをお客様にお届け
<金額>
120×50(cm)の大きさのテキスタイル制作:15000円
120×100(cm)の大きさのテキスタイル制作:25000円
120×200(cm)の大きさのテキスタイル制作:35000円
・お得なポイントコース
saleは一切しないと決めておりますが、今回新型コロナの終息を願ってオンラインショップで使えるポイントや、昨年長野市にオープンさせたビンテージ家具の倉庫「Ph.D.stock hue」、またカフェ「North South East West」とアウトドアショップ「NATURAL ANCHORS」と共に運営するイベントスペース兼ギャラリー「Lighthouse」にて使える特別なポイントをご用意させていただきました。
お店のポイントコースには私たちが表現したい空気感を感じてもらいたいのでカフェで使えるコーヒーチケットもおつけさせていただきます。
※ポイントはビンテージの家具や雑貨のご購入にお使いいただけます。
※張替えや修理、予約品やシェアリングサービスとの併用はできません。
※オンラインショップで使用できるポイントはご本人様に限定いたします。
<金額>
ph.d.オンラインショップで使えるポイント50000円分コース:40000円
ph.d.オンラインショップで使えるポイント130000円分コース:100000円
複数のお店で使えるポイント50000円分コース:40000円
複数のお店で使えるポイント130000円分コース:100000円
実施スケジュール
掲載期間:2021年2月16日〜3月21日
お返しの発送は2021年3月の末頃から順次行ってまいります。
最後に
私たちのプロダクトをいいなと思っていただいて支援していただくことで
結果環境負荷を減らすことができます。
皆様にも是非支援いただいて楽しく軽やかに環境負荷を減らして行きましょう!
FAQ
Q:違う商品を購入したいのですが返金は対応頂けますか?
A:大変申し訳ありませんが返金対応は行っておりません。どのお返しを選択するか慎重にご検討ください。
Q.いくつかのコースでお届け予定日が要ご相談となっているのは何故ですか?
A.チェアやソファの形状によって作業量が変化するため、このように記載しております。ご理解の程宜しくお願いいたします。
<備考>
このプロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額の達成に関わらず計画を実行し、お返しをお届けします。