
はじめまして、京都府京都市左京区一乗寺〜ラーメンの街としても知られるこの地にございます「狸谷山不動院(たぬきだにさんふどういん)」の松田亮慶(まつだ りょうけい)と申します。
私は京都で生まれ育ち、大学卒業後は東京のIT企業にて約3年間勤めておりました。しかし、私を育ててくれた京都と、家業であるお寺に恩返しをしたいという思いから、2017年に出家。現在は狸谷山不動院の僧侶として日々活動しております。


狸谷山不動院のご本尊は不動明王。厄除け、ガン封じ、交通安全、自動車祈祷など、さまざまなご利益で知られております。
たくさんの狸が入口で待っています
京都中心部から車で約20分というアクセスながら、標高300メートルの瓜生山にある山寺です。急な坂道を登った先には、自然に囲まれた静寂な空間が広がります。参道には本堂へと続く250段の石段があり、四季折々の景観とともに訪れる方々をお迎えしています。

とりわけ、地元の皆さまには「自動車のご祈祷寺」として親しまれており、当院の交通安全ステッカーを車に貼ってくださっている方も多く、大変ありがたく思っております。


江戸時代中期、朋厚房正禅法師は、東海道最後の難所であった日ノ岡峠の改修や、渋谷街道の急坂整備など、社会事業に尽力した人物です。禅・律・真言・天台の四宗の教えを学び、高野山では木食行も修めました。
修行の場を求めていた正禅法師は、1715年に「狸谷」と呼ばれる地に高さ・深さともに約2丈(約6メートル)の洞窟があると聞き、この地こそ自身の行法修行にふさわしいと確信。1718年、狸谷山を開山し、不動明王をご本尊として安置されました。
明治時代の廃仏毀釈により、多くの仏像が各地で失われるなか、地元の有志たちが立ち上がり、狸谷山の法灯を護持するために尽力。1944年には一乗寺の地で生を受け、北海道の山寺で修行をしていた大僧正・亮栄和尚を迎えて「修験道大本山 一乗寺 狸谷山不動院」として寺法を制定。
寺門と修験道の両輪の繁栄を目指す「寺験興隆」を旗印に狸谷山不動院中興第一世貫主として、狸谷山不動院を再興されました。



◾️300年以上にわたり続くご参拝を、自然災害によって絶やしたくない
◾️境内を形づくる森林伽藍を守りたい
◾️京都の祈りの文化を日本全国、そして世界へ届けたい
◾️境内整備を進め、いつでも安心してご参拝いただける環境を整えたい

当山は標高300メートルの山の上の寺院の為、台風・大雨・積雪などの自然災害による被害を何度も受けてまいりました。
被害が予想される日や危険と判断した場合は、ご参拝者の安全確保のため閉山いたします。その回数は年間で約10回にのぼります。
これまでにも倒木による建物倒壊、事務所や受付所の浸水による電気系統の破損など、多くの被害があり、その都度修繕を行ってまいりました。しかしながら、頻発する災害により修繕が追いつかず、現在も土砂崩れの危険が残る箇所があります。
これまでの被害状況


倒木による、諸堂、お滝場倒壊
大雨による事務所、受付所浸水。電気系統が全て壊れました。
3年前、初めてクラウドファンディングに挑戦させていただきました。
約340名の方々からご支援を賜り、全額を参道の整備に活用させていただきました。
この場を借りてあらためて、心より御礼申し上げます。
当山は災害保険にも加入しておりますが、被害件数の多さから、過去10年で2社にお取引を断られた経緯があります。そのため、保険に過度に頼ることができず、自分たちで修繕できる範囲は手作業で行っております。
山寺であるため、修繕費用も街中のお寺に比べ、大変高額となります。運搬は一部はモノレールで可能な部分もありますが、小型で軽量な資材に限られます。重量物や大きな物は人力による階段での荷上げに限られ、重機も使用できないため、どうしても費用がかさみます。
近年の被害状況
大雨による地盤沈下
度重なる自然災害で地盤が緩み、石柱が傾いてきています
大雨による増水で、水の力で石柱が倒壊しました
大雨により土砂災害
大師堂(光明殿)の倒れている竹
大雨の次の日、地盤が緩み山から落石がありました
こうした状況から、日頃のご浄財のみでは境内維持が困難となり、再びクラウドファンディングに挑戦する決意をいたしました。

【1stゴール:250万円】
◾️階段修復:150万円
◾️樹木伐採:100万円
開山当時は階段もなく、山道を歩いて、本堂に入るには崖を鎖で登っていたと聞いております。
約80年前、参拝の安全のために地元京都の方々のご寄付で現在の階段が築かれたものです。
現在は、自然災害や経年劣化によりひび割れや傾きが多く、修復が必要な状態です。
倒木への対処や倒壊リスクも高まっている樹木の間引きや伐採も急務です。
【2ndゴール:500万円】
◾️石碑建替:150万円
◾️竹の伐採:100万円
石碑はご寄付くださった証として境内にたくさんございますが、自然災害の衝撃や経年劣化により建替が必要なものがございます。
竹は根を張らないため倒れやすく、非常に危険です。重機が使えないため、作業は全て手作業となり、高額な費用がかかっています。
【3rdゴール:700万円】
◾️倒木および石碑修復:200万円
境内の石柱は5500本あり、すべてにご支援者のお名前が刻まれています。地盤沈下による倒壊が発生しており、修復が必要です。
【4thゴール:1000万円】
◾️地盤補修:300万円
次の災害に備えて、地盤が弱い箇所は補修と強化を行い、落石や倒木、水害などの被害を最小限に抑えるための予防的な措置も行いたいと考えています。

ご支援者の皆様へ、感謝の気持ちを込めて以下のような返礼品をご用意させていただきました。
▪️御礼メール
ご支援への感謝の気持ちをメールにてお送りさせていただきます。
▪️特製御朱印
クラウドファンディング限定の特製御朱印です。

▪️特製お守り
クラウドファンディング限定の特製お守りです。

▪️山伏狸キーホルダー
当山の山伏狸のイラストが入ったキーホルダーです。

▪️狸みくじ
当山大人気の狸のおみくじです。狸の中におみくじが入っています。
▪️ホームページに御芳名掲載
本名、ニックネームにかかわらずお好きなお名前でお申し込みいただけます。

▪️特製扇子
火生三昧とは、仏教、特に密教や修験道における修行の一つで、不動明王と一体となり、智慧の火で煩悩を焼き尽くすことを象徴する言葉です。
クラウドファンディング限定、7寸5分の25間の扇子です。
▪️特製数珠
母珠のところにご支援者様のお名前を全角4文字まで入れることができます。

▪️ご祈祷札
心をこめてご祈願させていただきます。ご祈祷したお札をお送りさせていただきます。
▪️特別撮影権
普段は撮影いただけない本堂内を撮影いただけます。
撮影可能期間は2025年12月1日〜2026年6月末日となります。
要事前予約となりますので、プロジェクト終了後にご連絡を差し上げてご希望の日程を調整させていただきます。
事前に実施希望日が決まっている場合は、必ずご購入前に掲載者にご確認の上お申し込みください。所要時間はおよそ2時間ほどです。
▪️献狸
当院に来られない方のために、小さな信楽焼の狸をご用意して設置いたします。
設置写真をデータでお送りします。

▪️毎日祈祷
2025年12月1日から1年間、毎日祈祷させていただきます。

▪️山伏狸の信楽焼
当山オリジナルの信楽焼の山伏狸です。
サイズは5寸(縦横約15センチほど)。
▪️提灯へのご芳名
提灯にお名前を入れさせていただき、本堂内にあげさせていただきます。
もちろん配送も可能です。2個セットのコースもご用意しました。
本堂に掲揚させていただく期間は2026年1月1日〜2026年12月末日となります。

▪️特別内陣護摩体験
特別に内陣で護摩体験いただけます。所要時間はおよそ1時間ほどです。
体験可能期間は2025年12月1日〜2026年6月末日となります。
要事前予約となりますので、プロジェクト終了後にご連絡を差し上げてご希望の日程を調整させていただきます。
事前に実施希望日が決まっている場合は、必ずご購入前に掲載者にご確認の上お申し込みください。

▪️石柱へのご芳名
境内に石柱を建立し、お名前をあげさせていただきます。
石柱は永代建立です。
▪️1日僧侶体験
朝のお堂開けに始まり、結縁灌頂式(仏様とご縁を結ぶ特別な儀式)、御朱印浄書、祈祷札浄書、護摩法要など、狸谷僧侶の1日をご体験いただきます。10時から15時を想定しております。
作務衣、白衣、半襦袢、帯、足袋はご用意させていただきます。
実施可能期間は2025年12月1日〜2026年6月末日となります。
要事前予約となりますので、プロジェクト終了後にご連絡を差し上げてご希望の日程を調整させていただきます。
事前に実施希望日が決まっている場合は、必ずご購入前に掲載者にご確認の上お申し込みください。

▪️不動剣制作
当山を1日貸切にしていただき、刀鍛治の職人が一から刀をご支援者様の目の前で制作します。
その後完成護摩祈祷を勤修します。


▪️プロジェクト先行公開 2025年7月11日
▪️プロジェクト募集開始 2025年7月14日
▪️プロジェクト募集終了 2025年10月14日 <第1期募集締切(全2回)>

狸谷山不動院は、いわゆる檀家を持たない「祈祷寺」です。
境内にある5500本の石柱には、すべて名前が刻まれています。これは、約80年もの間、皆さまのお力によってこの寺が守られてきた証です。
当山では、開山以来一度も人身災害が起きたことがありません。それは、多くの方々の祈りと、ご本尊・不動明王のおかげだと信じております。
2018年、本尊不動明王安置300年を迎えた際、私たちはこうスローガンを掲げました。

「すべてを受け止めてきた。これからもずっと。」

この地に安置された日から今日まで、数え切れない人々の苦しみや願いを、不動明王は受け止め続けてこられました。そしてこれからも、変わらずに見守り続けてくださると信じています。
親から子へ、子から孫へ。そして人から人へ。思いや祈りは受け継がれている。
小さい頃に親に手を引かれて行った寺へ、次は自分が子の手を引いて行く。
祈りが続いている文化を守りたい。
時代とともに支援の形も変化し、現代ではクラウドファンディングという方法が新しいご縁を結ぶ手段になると信じています。
何百年も愛され続けた不動明王に、これからも安心して会いに行ける。そんな環境を皆さまと一緒に守っていければ幸いです。