1月29日(水)深夜、『#02』の本文部分を担当する、グラフィックデザイナー 尾中俊介さん(Calamari Inc.)と田中刑事が、Zoomにて打合せを行いました。
『#02』は写真の点数も多く、スケート人生の軌跡を辿るため、断片だけでも田中の人となりを味わってもらえたらと思い、忙しい合間を縫って、田中からの申し出でセッティングをしました。
尾中さんは美術館や芸術系のデザインをされています。詩人でもあり、小説やマンガ、アニメ、映画などにも造詣の深い方です。
「マンガもアニメも小説も映画も詩も、すべて≪表現≫という同じものだと思っています」
「(田中の写真を見て)スケートが≪スポーツ≫と≪表現≫の両方があるというのがよくわかりました。体の動きの面白さ、魅力」
「学生時代にスポーツをしていたころの記憶が蘇りました。自分の動きの一瞬で、成功するかどうかが不思議とわかるものです。だからスケートの写真一枚を見ても、このときの演技は良かったんだろうといったことまで彷彿とさせられるんです」
と仰っていました。
また、田中は、
「『#01』はポスター的に美しく、といった面を意識して編集しました。『#02』は≪記録≫として編集している側面があります。振付は覚えているので、演技は順番に並べています。よって、なるべくたくさんの写真を掲載したいと思っています」
「多くのカメラマンさんたちに参加していただきました。同じ場面でも違う方向から撮影したり、(カメラマンさんたちの個性もあって)色合いが違うところもあり、非常に興味深い」
「ステップのシーンではテクニック的な魅せ場もあり、遺したい写真もある。流れを美しく魅せるだけでなく、そういった趣も残してもらえたら」
とのことでした。
田中とは趣味が重なる部分も多く、イメージが湧いたと言っていただけました。このまま最後まで、デザインラフを仕上げてもらうことになりました。
モノクロームの部分は深みを出すために、一色印刷ではなく、ダブルトーンと四色分解で表現します。
田中さん、尾中さん、お疲れのところ、ありがとうございました。
田中刑事写真集公式
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部数確定まで、BASEにて写真集の追加注文を行っています。
One of the first shots ever taken of him.
フィギュアスケーター≪田中刑事≫の軌跡と記録を、ぜひ一人でも多くの方に味わっていただけたらと思います。