Almanacとのコラボレーションビールの仕込みをしてから1ヶ月が経過しました。Almanacのタップルームではリリースされたとのことですよー!!何と!!
缶ビールは完売状態!だそうです!!
このアメリカ・サンフランシスコベイエリアの地域で「白麹を原料に使うビール」の興味・関心がどれだけあるのかが、うかがえますね!
カリフォルニア内・近郊のグロッサリーストアや飲食店でも展開されていますので、そこで販売しているのみの在庫となっているようです。
そしてFARCRY BREWINGのブルワーからも、コメントがあります。
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「FARCRY BREWINGにとって最初の海外コラボレーションAlmanacとの白麹を使った Nagatsuki SAISONとYOUR HAZY SOUL がパッケージングされました。
ブルワーたちからは、Fantasicな味という評価で本当に楽しみです!現地でコーディネートしてくれたTadaくんからも「セゾンは前にテイストした印象とも違う。シトラスでフローラルだけど後からいい苦味と甘みがやってくる」と。
いやー、僕も早く飲みたいです!!!
日本への輸入ももうすぐです!
Almancでの仕込みは本当に刺激的でエキサイティングな醸造でした。ディスカッションを何度も重ねて仕込みをしました。
マッシングという糖化工程で僕たちブルワーはpHを重要視するんですが、pHが少し高いときには発酵乳酸を加えてpH調整をします。
今回僕たちの醸造では白麹を使っています。
白麹にはクエン酸というレモンのような爽やかな味わいがあります。だから白麹でもpHの調整もできる。
「マッシュのpHが高いから乳酸をちょっといれるか?」
「せっかく白麹を使うのだからマッシュのpHは白麹で調整しよう。」
こんな会話をしながら仕込みをしました。
Almanacのブルワーたちは麹に対して興味津々で、仕込み中に麹について多くのことを聞かれました。
FARCRY BREWINGでは麹をつかった醸造にアバンギャルドを見出し醸造してきてます。私たちFARCRY BREWINGのものづくりの姿勢が遠い米国の地にも届きました。
日本の発酵文化と米国クラフトのインフュジョン、本当にワクワクするビールです。
そしてAlmanacのFarm to barrelの思想。
これは私たちFARCRY BREWINGが麹を使ったビールで、酒蔵、味噌蔵、醤油蔵と数々の麹を使う醗酵産業と繋がってきたものづくりの価値観と近しいものがありました。
日本の伝統的発酵技術と米国クラフトがあわさり、Almanac とFARCRY の思想の融合したビール。
こんなの絶対おいしいに決まってるでしょ。
早くこのビールで乾杯したい。
cheers!
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今回一緒に同行したスタッフの鳥羽です。
Purveyorsで勤務している間にコロナ禍を前に3ヶ月ほどサンフランシスコに滞在したことがあり、4年ぶり??くらいにサンフランシスコを訪れました。
様々な人種の人がいて、それぞれの国の文化にリスペクトがある人たち。とにかく人がパワフルで、エネルギーをもらってきました。
「シスコは1日のうちで四季を感じることができるんだよ!上着は持って出かけてね」と当時現地在住の人が教えてくれました。
本当にその通りで、日中はTシャツで夜はダウン、というくらいの寒暖差で日本と違って湿気がほとんどありません。
グロッサリーストアではたくさんの種類のフルーツが並び、それはカリフォルニアの料理にも反映されていました。
Almanacのビールにも、たびたびフルーツが使われています。
大好きなサンフランシスコベイエリア。Almanacの魅力についてはまたレポートします!
このプロジェクトについて、私たちには今まだ「目標を達成するまでに時間がない!!」というミッションが残されています。
私も驚いたのですがサンフランシスコでは、「Koji(麹)」「Umami(旨味)」「Dashi(出汁)」といういかにも日本人が使う言葉がそのまま使われています。
アパレルでも「Boro(ボロ)」「Ai(藍)」などのワードもよく聞きます。直訳できる英単語がないのでしょう。
それだけ日本の文化が浸透して、なおかつリスペクトされているこの地域で、FARCRY BREWINGの白麹を使ったビールは一体どんなリアクションがあるのか?
私たちはとても興味がありました。FARCRY BREWING立ち上げより、世界に通用するビールを目標に掲げていました。
でも行動に起こすには多くのエネルギーが要ります。
このプロジェクトは1年前から発案して、現地在住の友人やうぶごえのクラウドファンディングの担当の方が協力してくださいました。
利益には到底なりにくい、この企画を支えてくださって本当に心から感謝しています。
一体どうなることやらと、今でも思っていますが、漕ぎ出したからには前に突き進むしかありません。
渡航費・滞在費・輸入経費は自費となり、日本で作れば済むことをわざわざ海外で仕込んで、日本へ輸入させようというわけですが、この売れ行きを見るととても興奮しますよね!
今回輸入するビールは、ほぼ返礼品の数量で確保しました。
直営と卸先での販売は、ほんのわずかで、リリースイベントをすれば無くなってしまうほどかと思います。
プロジェクト終了まで残りわずかとなりますが、ラストスパートをかけていきます。ご支援いただいた方も、ご友人やビール好きの方へ拡散いただけたらありがたいです。
最後までどうぞよろしくお願いします!