
お待たせしました!上山先生との初仕事となった「ミツヨシ完結編」のスタートが2008年なので16年の歳月を経て、前作となる「隻眼獣ミツヨシ」とまとまった形で刊行します。「ミツヨシ完結編」がなければ、「電人ファウスト」「LAMPO」の新版も実現しなかったでしょうし、MANGATRIXという会社も存在していなかったはずですから、不思議な縁のようなものを感じています。
小ロット生産可能なPOD(プリント・オン・デマンド 注文印刷)で制作します。通常の印刷、コミックスはオフセット印刷で作られますが、短時間で大量に作られます。量産すればかなり製造単価が下がるメリットがありました。一方で、部数が少なすぎると採算が合わなくなり企画自体が成立しなくなります。新刊時に買い損なうと、タイミングよく、初回出荷の返品分をゲットできなければ、注文しても「在庫なし、重版未定」となる入手困難本は少なくありません。私もてんとう虫コミックスペシャル「電人ファウスト」の入手にはとても苦労した出遅れ組でした。重版もだいたい3千部が基準となるため、販売部が重版に慎重になると。初版のまま売り切り仕舞いとなってしまい、多くは断裁されて終わりです。
「紅のベニー」「ティコの冒険」と同様、今回も印刷版はクラウドファンド限定版となります。書店販売は行いません。万単位で作りませんから製造原価が高くなりすぎて、「本屋で売るには向いていない高額な本」になるからです。だったら、たくさん刷って売りやすい価格帯の本を作るという選択肢もあるのですが、1万部2万部程度作っても配本がうまくいきません。ほとんどの書店には配本できませんし、返品次第で赤字になってしまいます。支援者の皆様にお届けした後に、電子書籍化する道を選びました。
電子書籍のメリットは、印刷版では不可避だった、品切れや在庫なし重版未定といった、入手困難な状態がなくなり、読みたい方にはいつでも確実にお届け可能になる点です。クラウドファンドのご支援を起点として、国境を超えて世界中の読者の皆様にも、作品を届けたいと思います。印刷版ではできなかったことが実現できます。
全5巻の完全版として順次刊行します。今回のプロジェクトのために描き下ろしていただく特別編116Pは最終5巻に収録予定です。
「隻眼獣ミツヨシ 完全版」の電子書籍化では日本語版と英語版も制作します。相変わらずSlowでSmallですが、Sustainableな未来を目指して頑張りますので、今後とも、ご支援よろしくお願いします。
プロジェクトの実行方式はAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も計画を実行し、返礼品をお届けします。

江戸時代をモチーフにした世界を舞台とした伝奇時代劇アクション。ヒロイン柳生柔兵衛ら柳生一族と奇怪な技を繰り広げ暗躍する忍者集団との激突を描く。




1993年、『機動剣士 ガンボーグVZ』で第25回小学館新人コミック大賞児童部門・藤子不二雄賞入選。『電人ファウスト』で連載デビュー。代表作『LAMPO-THE HYPERSONIC BOY-』、『隻眼獣ミツヨシ』ほか。寡作ですが、圧倒的な画力、魅力的な世界観やキャラクター造形、迫力あるアクションシーンは、高い評価を集めました。


a. コミックス『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』印刷版

5,500円(税込・送料込)
A5判 ソフトカバー(本文216P)ペーパーバック(別カバー・帯はつきません)
お届け予定日 2025年6月
A5判は大きめのコミックスサイズです。
印刷版の書店販売は、リアル書店・ネット書店ともに行いません。書店流通のためのISBNコードも付番いたしません。
巻末に支援者様のお名前を掲載します。掲載のご希望が英数字のみ、もしくはかな表記のみでも構いません。掲載名が不適切と判断した場合は、うぶごえのご登録名義とさせていただきます。掲載不要の場合は「掲載不要」とご記入ください。
50音順に掲載しますので「読み仮名」のご記入もお忘れなく。読み仮名の掲載はありませんのでご安心ください。
複数購入された場合もお名前の掲載は1件分となります。
支援者様のお名前は一般発売予定の電子書籍には掲載されませんのでご了承ください。
【3月2日追記、ストレッチゴールについて】
お客様からお問い合わせがありましたので、支援者の皆様、ご検討中の皆様とも共有したいと考えたお知らせです。
「ストレッチゴールによって判型、カバーの仕様が変わった場合、シリーズ各巻の仕様が統一されない可能性があるということでしょうか?」というお問い合わせをいただきました。
シリーズ作品で判型(A5判やB5判)、仕様(ソフトカバーやハードカバー)が巻ごとに違うのはまずいと思います。2巻以降の続巻は、1巻目に確定した判型・仕様を踏襲していきますのでご安心ください。
*ストレッチゴールについて
①支援額150万到達で、判型を「B5判 ソフトカバー」にバージョンアップしてお届けします。B5判は雑誌大のサイズです。2巻以降、最終5巻まで仕様は統一となります(3/2追記)
②支援額250万到達で、判型を「B5判 ハードカバー」にバージョンアップしてお届けします。上製本になります。2巻以降、最終5巻まで仕様は統一となります(3/2追記)
③支援額350万到達で、支援者様全員を『上山徹郎の世界①』原画展にご招待します。確定時点で原画展の詳細をお知らせします。うぶごえから一斉メールでお知らせしますので、受信可能な設定をお願いします。
*『上山徹郎の世界①』原画展について
今回は1巻〜3巻の原稿が所在不明のため、美本をスキャンして復元する形での復刻となっています。残念ながら、スキャンデータをもとに原稿サイズまで拡大することは難しいと考え、複製原画の制作、原画展示は断念いたしました。今回の原画展では、「電人ファウスト」「LAMPO」等、過去の作品の原画展示とさせていただきます。
b. 『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』PDF責了校正紙

3,300円(税込)
『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』の責了(校了を終了した状態)したモノクロ本文の校了紙全ページのPDFフォルダー(ダウンロード)
お届け予定日 2025年6月
※電子書籍として一般発売されるものは、トリミングされ、本と同じ体裁となりますが、今回ご提供するのは、編集者の作業用に制作されたものの完成形で、市販されません。
表紙は含まれません。
うぶごえからPDF責了校正紙お申し込みの方全員に一斉メールでお知らせしますので、予め「@ubgoe.com」ドメインのメールを受信できるよう設定をお願いします。
ご支援者様にお知らせするURLにアクセスしていただき、指定されたパスワードを入力し、各人でダウンロードをお願いします。PC、タブレット端末、スマホでもご利用可能です。
ダウンロード可能期間は2ヶ月間。5回までは繰り返しダウンロード可能です。ダウンロードされたファイルには「電子透かし」、PDFセキュリティが施されています。著作権保護のため、印刷、コピーができませんので、ご理解お願いします。
将来、『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』が電子書籍化される場合は、今回のフォーマットとは異なります。今回限りのご提供となります。
巻末に支援者様のお名前を掲載します。掲載のご希望が英数字のみ、もしくはかな表記のみでも構いません。掲載名が不適切と判断した場合は、うぶごえのご登録名義とさせていただきます。掲載不要の場合は「掲載不要」とご記入ください。
50音順に掲載しますので「読み仮名」のご記入もお忘れなく。読み仮名の掲載はありませんのでご安心ください。
複数購入された場合もお名前の掲載は1件分となります。
支援者様のお名前は一般発売予定の電子書籍には掲載されませんのでご了承ください。
*ストレッチゴールについて
支援額350万到達で、支援者様全員を『上山徹郎の世界①』原画展にご招待します。確定時点で原画展の詳細をお知らせします。うぶごえから一斉メールでお知らせしますので、受信可能な設定をお願いします。
c. 直筆サイン入りプリント色紙手渡し会ご招待+質問権+コミックス『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』印刷版+PDF責了校正紙【限定数:100】
11,000円(税込)
手渡し会は2025年5月4日(日)、都内にて開催予定(詳細は追ってお知らせいたします)。
手渡し会当日に、先生から直筆サイン入り色紙を手渡していただきます。
キャラクターの絵入り色紙は色紙用に描き下ろされたイラストがプリントされたもので、手書きではありません(色紙サイズは135ミリ×120ミリです)。また「為書き(支援者様のお名前等)」は致しませんので、予めご了承ください。
※限定数が早々に完売した場合、追加販売する可能性がございます。
*「質問権」について
前回の手渡し会では、参加された方からの質問をその場で受け付ける形で進めました。3時間の予定が3時間半かかってしまい、先生や参加された皆様にもご負担をおかけする結果となってしまいました。今回は、事前に手渡し会に参加される方からの質問を受け付けることとしました。質問は任意です。いただいた質問やメッセージは事前に先生にお届けします。お答えできる範囲で、先生に当日、直にお答えいただくことにしました。
お申し込みの方で上山先生に質問されたい方は、申込後、本ページ掲載者プロフィール欄の「意見や質問を送る」よりお送りください。質問の受付締切は3月30日(日)までとなります。

*ストレッチゴールについて
支援額350万到達で、手渡し会会場は『上山徹郎の世界①』原画展会場に変更いたします。手渡し会当日は、当コースご招待者限定の参加となります。
またコミックスのストレッチゴール①・②が達成した場合は、当日お渡しするコミックスはバージョンアップされたものになります。
原画展開催が確定した時点で、参加申込されたご支援者様に詳細をご案内いたします。うぶごえから手渡し会コースお申し込みの方全員に一斉メールでお知らせしますので、受信可能な設定をお願いします。
会場までの旅費(交通費・宿泊費)はご支援者様各自のご負担となります。
当日、ご都合が悪く不参加となったご支援者様には、登録ご住所に後日、コミックスと色紙を郵送いたします。
作者発病、天候不良等の理由で、手渡し会を順延する場合がございます。
d. 直筆サイン入り複製原画・カラーイラスト(天地270mm・左右190mm)+作品証明書
※画像は「額装なし」です
・額装なし 30,000円(送料・税込)
・アルミフレーム額マット装済み 40,000円(送料・税込)
・木製額マット装済み 50,000円(送料・税込)
お届け予定日 2025年6月
作品は全3点のイラストA〜Cからお選びください。
作品証明書は制作番号(申込順)、購入者様ご指定のお名前(無記名も可)が記載されたものになります。

弊社からプロジェクトや返礼品に関する重要なお知らせを「うぶごえ」のメッセージ機能で発信する場合がございます。ユーザー登録時にご設定いただいたメールアドレス宛てに「noreply@ubgoe.com」より通知メールを送信しますが、セキュリティ設定や迷惑メール対策等により、メールが正しく届かないことがございます。
誠にお手数をおかけしますが、予め「@ubgoe.com」ドメインのメールを受信できるよう、迷惑メール設定から解除、もしくは受信設定をしていただくようお願いします。
またお届け先のご登録ミス(市区町村・番地の抜けなど)が多発しておりますので、くれぐれもお間違いのないようご確認ください。

⚪︎『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』印刷版の制作費(組版・製版・印刷・製本・用紙代)、送料
⚪︎『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』印刷版の著者印税
⚪︎『隻眼獣ミツヨシ 完全版 第1巻』印刷版の編集費(主にデザイン報酬、打合せや原稿引渡時に要した経費)
⚪︎複製原画の著者印税、制作費、作品証明書の制作費、額代、額装代、送料、梱包費
⚪︎手渡し会の会場費
※支援額が350万に到達した場合は原画展会場費、額装等の展示費用、輸送費が含まれます。

クラウドファンディング募集期間 2025年2月14日(金)18:00 ~ 2025年3月30日(日)23:59
入稿・校了 2025年3月~4月(支援額の推移次第で、判型や仕様の確定が早まった場合は、入稿等の作業開始も前倒しになります)
印刷・製本 2025年4月~5月
発送 2025年5月~6月
複製原画の制作 2025年3月~4月
複製原画のサイン書入れ・発送 2025年4月~5月
手渡し会開催 2025年5月4日(日)予定 ※詳細は追ってお知らせいたします
※上記予定に遅延が生じる場合は、うぶごえのレポート機能などでお知らせいたします。

クラウドファンディングを始めた当初は、昔の作品の復刻でしたので、宣伝目的でした。私自身がファンでしたので、知る人が少ないことを残念に思い、もう一度、作品に光を当てたいという思いで、会社まで立ち上げてしまいました。
出版不況下で勝算があって船出したわけではありません。手探りで始めましたが、そこで出会った支援者の皆様の声に接し、子供時代から長きにわたり、これほどの熱量を持って作家を応援してくれているファンの姿に頭が下がりました。
クラウドファンドでお届けする本は千部にも満たない数です。数万、数十万部を作っていた商業出版からすると、一冊の製造単価は驚くほどの高額になってしまいます。書店側の販売手数料を含めると、製造単価の3倍の値段で売ることになります。雑誌主体の薄利多売のビジネスモデルで長年やってきたわけですから、返品が認められているとはいえ、書店が仕入れること自体を躊躇うのも無理ないかもしれません。結果、「千部しか」作らないために高額となった本を「千部も」作ったために在庫の山を抱える苦労を経験しました。
本屋では売りにくい本ならば、どうすればいいか考えてきました。紙の本を巡る環境は厳しさが増す一方です。印刷代や紙代は値上がりが続いていますし、本屋も減り続けています。専門店は姿を消してしまい、量販店はすぐに売れるものしか関心がありませんし、一般店に仕入れてもらうのも難しいと思います。
電子書籍化で作品を未来に残す一方、小ロット印刷が可能なPODならば、一冊の製造コストは嵩みますが、本屋で売らない本ならば可能性があることに気づきました。クラウドファンド限定、期間限定、完全予約生産で、「一冊の本」を売る本屋です。お客様を迎え入れる店はうぶごえにオープンするだけですが、昔世話になった漫画専門店の店長同様に、自分の勘と人脈だけを頼りに、作りたい本を欲しい方だけに届けようと思います。極論1部でも製造可能なPODならば、求められる数だけ作ればいいので、ストレスもたまりません。年間1万5千点近い新刊が量産され、平均返品率30%で赤字が避けられないならば、PODと電子書籍でできることを試してみたいと思います。
作品はクラウドファンド限定版の書籍で形にし、コアファンから得られた支援で生まれた印刷データは電子書籍化して永く売り続け、新作執筆に必要な前払印税の償却に充て、黒字化した後は作家と利益を折半しようと目論んでいます。
プロジェクトでは一冊の本と複製原画販売だけですが、力を入れたいのはイベントです。先生方と相談しながらのプランニングとなりますが、クラウドファンドで作家・作品とファンが交流できる機会を作っていきたいと考えています。まだサイン会や原画展くらいしか思いつきませんが、皆様からのアイデアもお待ちしています。今後とも、よろしくお願いします。

©上山徹郎/MANGATRIX